この連載では、小学生がプログラミングを始めるに当たって何から始めればよいのかを考えます。まずはプログラミング言語にはどのくらいの種類があるのか考えてみましょう。

プログラミング言語の種類

プログラムを作るためのプログラミング言語は、代表的なものだけでも20種類近く、マイナーなものも含めると100種類以上あります。これからプログラミング言語を始めるには、いったいどれから始めればよいのでしょうか?

画像: プログラミング言語の種類

どんな言語で作っても結果は同じ

皆さんが普段パソコンやスマホなどで使っているアプリは、プログラマーがプログラミング言語を使って書いています。プログラミング言語のほとんどは、英語に似た文法が使われています。

プログラミング言語で書いたプログラム(これをソースファイルと言います)は、スマホのストアなどから配布する前に、パソコンやスマホで実行可能な形式に変換します。その変換したものこそがアプリです。

画像1: どんな言語で作っても結果は同じ
画像2: どんな言語で作っても結果は同じ

どのようなプログラミング言語で書いたものでも、最終的に変換して実行するので、結果としては同じです。ですから、どんなプログラミング言語で書いても動きは一緒です。

画像3: どんな言語で作っても結果は同じ

では、なぜ数多くの言語が存在しているのでしょうか?

たくさんのプログラミング言語がある理由

最初のプログラミング言語は、命令が少なく、とても単純なものでした。

プログラミングを「家を作る」ということに例えて言うなら、最初のプログラミング言語は、それこそ「木を指定した長さにのこぎりで切り、釘を1本1本打つ。窓の部分はガラスを流して作るし、ドアノブは熱い鉄を型に流して作る」というような感じです。

こんな作り方をしていたのでは、とてつもない労力がかかり、犬小屋を作るのが精一杯です。

家を効率よく作るのであれば、「ガラス」や「ドアノブ」などの部品は既製品として、どこかから買ってくるべきです。そして「木を指定した長さに切る」という作業も、「何本かまとめて切る」とか「あらかじめ切ったものを買ってくる」ようにすると効率が良くなり、大きな家、そして、ビルなども作れるようになります。

プログラミングもこれと同じです。1つの命令でまとめてたくさんの処理ができるようにしないと、複雑なプログラムが作れません。そうです、たくさんのプログラミング言語は、こうした省力化のために生まれたのです。こうした効率化によって、昔は数百行書かなければならなかった処理も、数行書けば済むようになりました。

画像1: たくさんのプログラミング言語がある理由

ひとことで効率化といっても「何を作るのか」によって、求められるものが違います。

たとえばゲームを作るのであれば、ゲームのキャラクターを簡単に動かせる機能や3Dの計算ができると便利です。

そうではなくて業務システムを作るのであれば、複数のデータをまとめて扱ったり、高速に計算したりする機能が求められます。

このように、プログラミング言語は、これまでの歴史のなかで、目的によって特化するように枝分かれしてきたのです。

画像2: たくさんのプログラミング言語がある理由

プログラミング言語はプログラムを作るための手段です。ですから、「どのプログラミング言語がよいのか」に対する回答は、「目的のプログラムが作りやすいものを選ぶ」のが正解です。

実際、プロのプログラマは、こうしたことを考えながら、使うべきプログラミング言語を選択します。

※プログラミング言語は、あくまでも道具なので、プロのプログラマーは、ひとつだけでなく、いくつかのプログラミング言語を習得しています。あるプログラミング言語は金槌のように小回りが効く、別のプログラミング言語はブルドーザーのように大きなものを片付けるのに適するという具合です。ブルドーザーが必要な場面で金槌のような小さなプログラミング言語を選択すると労力が大きくなるので、そのような選択はしません。プロが使うプログラミング言語については、連載の最終回でお話しましょう。

ではプロではなく、小学生が、これからプログラミングを始めようとするときは、何を選べばよいのでしょうか?

その判断基準となるのが、「習得しやすいか」「よく使われているか」「応用が利くか」という要素です。次回は、その基準と具体的な選び方についてお話します。

画像3: たくさんのプログラミング言語がある理由
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