プログラミングやSTEMといったテーマのメディアである「バレッド」で、なぜ「ルールをつくる習慣づくり」という連載がスタートするのか、まずはそこからお話ししましょう。

まず小学生のお子さんがいるお父さんお母さんからすると「そもそも子どもにプログラミングを勉強させることになんの意義があるの?」といったたくさんの「?」があると思います。

プログラミングを学んでいくということは、実はコンピュータやスマホだけではなく「人生そのもの」や「社会を生きていく」能力とつながっているということを、本連載ではお話しします。

プログラミングは料理や日曜大工と似ている

料理や日曜大工は、工程そのものも楽しいですが、一番の目的は「犬小屋をつくること」だったり「美味しい夕飯をつくること」だったりします。

プログラミングも、料理や大工仕事と同じで、あくまでも「工程作業」であると言えます

画像: プログラミングは料理や日曜大工と似ている

プログラミングはなんの工程作業なのか

ではプログラミングとは、そもそもなにをつくるためのものなのでしょうか。

私たちの生活の中にある身近な例で、スマホのアプリがあります。

このアプリはもちろん、アプリが動いているスマホのシステムも、実はプログラミングという工程作業を経てつくられています。

この「アプリ」や「システム」のようなものを総称して「ソフトウェア」と呼びます。プログラミングは、この「ソフトウェア」をつくるための工程作業なのです

画像: プログラミングはなんの工程作業なのか

ソフトウェアとはなにか

車や家のように手で触れることができるものを「ハードウェア」、そうでないものを「ソフトウェア」と大きくわけることができます。

では「本」はソフトウェアでしょうか、それともハードウェアでしょうか。

紙でできているという物理的な側面はハードウェアであり、中に書いてある文章や掲載されている写真などは「ソフトウェア」と言えます。紙というハードウェアに、文章というソフトウェアを印刷したものが「本」というわけです。

これを先ほどの例で考えると、スマホのアプリは「スマホというハードウェアで使えるようにつくられたソフトウェア」ということになります。

画像: ソフトウェアとはなにか

20世紀後半のソフトウェア

1980〜90年代においてソフトウェアというと、「音楽」や「映画」など、今でいうコンテンツを指すことが一般的でした。

たとえば「ビデオテープ がDVDになって、ハードウェアの性能で映像がよくなっても、肝心のソフト(映画などの内容)がよくなければ意味がない」などというような文脈で使われました。

機能をもつソフトウェアの時代

この時代のソフトウェアの多くは、「聞くもの」だったり「見るもの」だったりという「機能をもたないもの」という位置づけが大きかったと言えます。

「機能」というのは、たとえば車で言えば「移動する」、ポットで言えば「水を沸かす」といったようなことを指します。

その点で考えると前述した「音楽」や「映画」は、「機能」が重要視されるものではあリませんでした。

しかしパソコンの普及に伴い、「機能をもつソフトウェア」がどんどん増えていきました。表計算ソフトなどが、その代表例と言えるでしょう。

表計算ソフトや、デザインするソフト、音楽をつくるソフトなど、機能をもつソフトウェアが「ソフトウェアのメインストリーム」を歩き始めたのです。

パソコン以前からあった「機能をもつソフトウェア」

しかし実はパソコンやスマホが登場する前から、「機能をもつソフトウェア」は存在していました。

たとえば、電卓は一見ハードウェアだけのようにも見えますが、電卓の中には計算するソフトウェアが組み込まれています。

では「そろばん」はどうでしょう?

そろばんにおけるソフトウェア

そろばんそのものはハードウェアでしかありません。

電卓のように中身にソフトが組み込まれているわけでもありません。しかしそろばんにも、ソフトウェアは存在するのです。

それは「そろばんの使い方」というルールです。縦に4つと1つに分かれた玉を、どう動かすと計算ができるのか?というルール。

これが「機能をもつソフトウェア」なわけです。

画像: そろばんにおけるソフトウェア

プログラミングの目的は「ルールをつくること」

「ソフトウェア=ルール」ということは、プログラミングの本来の目的は、この「ルールをつくること」ということになります。つまりプログラミングは、「ルールをつくる」「ルールを実行する」ための工程に過ぎないのです。

冒頭でもお話しましたが、プログラミングがコンピュータやスマホだけではなく、「人生そのものや社会で生きていく能力とつながっている」という意味が、なんとなくイメージできたでしょうか。

世の中には、さまざまなルールがあるのはいうまでもありません。

では、どのようにルールをつくり、また、どんなところに実はルールが隠れているのかということを、次回からもっと掘り下げ、最終的に「ルールをつくる」習慣がお子さんに身につくきっかけになればと思います。

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