タイトルなるほどわかったコンピューターとプログラミング
ロージー・ディキンズ
ショー・ニールセン
福本友美子
出版社ひさかたチャイルド
価格1,944円

今回選んだ本「なるほどわかったコンピューターとプログラミング」

子どもにプログラミングを学ばせたいと思っているお父さんお母さんにとって、まずハードルとなってくるのが、「子どもにどうやってプログラミングに対する興味をもってもらうか」ではないでしょうか。

興味がないままいきなりコードの書き方を教えても、逆効果になりかねませし(参考:「大切なのは、子どもたちのテクノロジーへの『興味』と『創造力』/『ルビィのぼうけん』シリーズ著者:リンダ・リウカス氏インタビュー」)、かと言って、ただコンピューターを与えても、コンピューターの中身やプログラミングにまで興味をもつかと言ったらそうでもないでしょう。

そこで最近は、子どものテクノロジーへの興味を促し、楽しく学べるような本がいろいろ登場してきています。過去にこちらでご紹介した『ルビィのぼうけん』シリーズ(絵本)や、『ローリーとふしぎな国の物語』(小説)もそのタイプと言えるでしょう。

そしてまた、今回選んだ「なるほどわかったコンピューターとプログラミング」も、そのひとつ。今度は、絵本でもなく小説でもなく、「しかけ絵本」で子どものテクノロジーへの興味を刺激します!

全16ページの中に、9つのテーマと119のしかけ

画像1: amzn.to


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「しかけ絵本」なので、紙が分厚く、ページも全部で16ページしかありません。しかし、表紙を開くと、そこには9つのテーマと119ものしかけが詰まっています。子どもたちは、しかけをペラペラとめくりながら、楽しくコンピューターやプログラミングについて学べます。

とくに私が驚いたのは、テーマが多岐にわたっているということです。「コンピューターって?」「プログラミングって?」という基本的なところからはじまり、「コンピューターはどう考えるの?」というテーマでは、コンピューターの数の数え方として「二進法」の解説が。「命令を出す」というテーマでは、いわゆる「プログラミング的思考」と言われる考え方が出てきますし、「コンピューター言語」というテーマでは、紙面上にビジュアルプログラミング言語「スクラッチ」も登場します。さらに、「インターネット」や「コンピューターの歴史」にまでテーマが及ぶのです。

中身は文字がぎっしり!

画像2: amzn.to
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たった16ページの中にこれだけの情報量が詰まっているのですから、中身はしかけと文字でギュウギュウです。しかも、大人が読んでも難しいと感じるような「二進法」や「Unicode」といった深いところまで解説しているので、しかけ絵本とは言え、じっくり読もうと思えば、決して簡単な内容とは言えないでしょう。

見て、触って、感覚的に学べる

画像3: amzn.to
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ただ、内容は難しくても、やはり「ビジュアルで感じられる」という点は、すごくいいと感じました。たとえば、「中はどうなっているの?」というテーマでは、見開き2ページを使って大きなノートパソコンが登場します。そこでは、実際にキーボードのしかけをぺろりとめくると、中にはさらに「スピーカー」「CPU」「補助記憶装置」などのしかけがあり、それをまたペラリとめくるとその説明が。私たちの目に直接触れない場所で、それぞれのパーツがどんな働きをしているのかを、パソコンの中を開けて見ているような感覚を味わいながら学べるのです。

まずはビジュアルで感じて、そこからさらに“めくる”という行為が、さらなる子どもの好奇心をくすぐってくれるような気がしました。

じっくり読むなら小学校中学年から。パラパラめくって遊ぶなら園児でも

きっと「しかけ絵本」が嫌いな子どもはいないでしょう。大人でもワクワクしてしまいますよね。なので、まずはパラパラとめくって眺めてみることで、お子さんのコンピューターやプログラミングへの興味を促す。そこから、小学校中学年以上(※出版社のHPによると、対象年齢は小学校中学年からとなっています)のお子さんであれば、内容を読み込み、さらに理解を深めていけばいいのではないでしょうか。わずか16ページしかありませんが、そこにはコンピューターやプログラミングの概要について知るには、充分な情報量が詰まっています。

また、もしお子さんが小学校低学年以下だった場合でも、やはり“イラストを見て、ペラペラめくる”という行為は、小さな子どもの好奇心をも刺激してくれると思うのです。内容を理解させるのではなく、あくまでビジュアルを楽しむこと(試しにうちの5歳児に音読してみたら、4ページで飽きてしまいました(笑)。でも、しかけは楽しそうにペラペラめくっていましたよ!)。幼心に「なんだかおもしろそう!」という感覚をもつことができれば、それで充分。もっとお兄さんお姉さんになったときに、この体験が生きてくるのではないかと感じました。

   

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