海外留学というと、どうしても日本人の行きやすいところにばかり目がいきますが、むしろ日本人がいないところのほうが、今後海外で活躍できる人材に育つ可能性が高いです。中でも今回紹介する「パナラット高校」はバンコクでも“エリート”高校。非常に狙い目な留学校です。

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日本人のビジネスパーソンが多い「シーロムエリア」

日本人のビジネスパーソンを数多く見かける「シーロムエリア」。このあたりはバンコク最大の日本人飲食店街「タニヤ通り」が有名ですが、学校やオフィスビルが立ち並ぶ街でもあります。BTSのサラデーン駅から十数分歩いた閑静な立地に、パナラット高校(Phanarat High School)はあります。

入口の看板には、大きく「THE”ELITE“HIGH SCHOOL OF MATHEMATICS AND SCIENCE(数学と科学の”エリート”高等学校、強調は筆者による)」と書かれてあり、なんだかすごいところに来てしまったのかも…ひるむほどの重厚な存在感を放っています。

画像: パナラット高校の入り口には「ELITE」の文字が

パナラット高校の入り口には「ELITE」の文字が

あとでわかったのですが、この「ELITE」という単語は、実はこちらの学校の教育方針「素晴らしいイノベーション・トレーニングなどの学び(Excellent in Lerning Inovation Training Etc.)」の頭文字だったよう。早とちりな筆者の留飲も下がったところで、さっそく中に入ってみましょう。

英語とタイ語の両方で学校説明会

学校説明会の受付を済ませると在学生が出迎えてくれ、会場である学校の図書室に通されます。廊下を歩く間とても聞き取りやすいていねいな英語で話しかけてくれ、好印象でした。あいさつの仕方は、基本的には胸の前で合掌(「ワーイ」と呼ばれるタイのあいさつ作法)をします。校門をくぐってからすれ違う皆さん、このスタイルでていねいにあいさつしてくれました。

画像: 学校に入ると生徒がていねいにあいさつしてくれる

学校に入ると生徒がていねいにあいさつしてくれる

日本には「和魂洋才」という言葉がありますが、この学校はさながら「泰魂洋才」といった雰囲気を放ちます。

学校長からパワーポイントを使った学校の方針や生徒の生活、学内外で開かれる各種コンテストの成績、IoTを駆使したカリキュラムなどについて説明がありました。要所要所英語で、基本的にはすべてタイ語での説明です。スライドに映された言語はすべて英語だったので、タイ語がわからない筆者もほとんど内容を理解できました。英語と科学の先生は英語を母国語とする方のようで、保護者からの質問にていねいに英語で答えます。

画像: 学校長による説明。説明はタイ語だが、スライドはすべて英語

学校長による説明。説明はタイ語だが、スライドはすべて英語

1時間ほどの学校の説明を終え、そのあとは保護者の興味と関心ある内容にしたがって、自由に見ることができます。オープンスクールですので、基本的には学内のすべての施設を見学可能です。さあ、どんな学び舎なのでしょう!

日本語が堪能な女子高生が校内を案内

私が日本人だということを知って、2名の女子高校生を紹介されました。名前はミュウ(Mew)さんとジャーン(Jan)さん。お二人とも日本に留学経験があって、とくにジャーンさんは日本語検定試験の有資格者でもあります。

日常会話をスラスラと話してくれるので、私もすっかりリラックスしていろいろなことを聞きました。

彼女たちによると、パナラット高校には日本人がまだいないということでした。「試験がとても難しいから?」という質問には「決してそんなことはない。きっと母国語がタイ語のインター校なので、その点で純粋な日本人の家庭の子にはハードルが高いだけじゃないのかしら」とのこと。

画像: 壁の掲示物は英語で書かれていることが多い

壁の掲示物は英語で書かれていることが多い

もちろん彼女たちのように、日本が大好きで興味をもって日本語の勉強をしている生徒もいますし、部活動の場で日本のコンピューター産業やIT企業、日本のサブカルチャー(アニメやゲーム)の話題に花を咲かせることもあり、親日的な生徒はかなり多い印象だそうです。

科学室やロボット制作をしている場所に興味があったので、そのことを生徒に伝えると「校舎の反対側にあるのでご案内します」とていねいに受け答えしてくれました。

途中、数学と英語の授業中のクラスを通りかかります。

画像: 廊下から見た教室の授業

廊下から見た教室の授業

パナラット高校は、全生徒にクロームブックが支給され、すべてのカリキュラムにおいてパソコンが活用されています。板書もスクリーンモニターとホワイトボード、両方を使っています。

校外学習やサークル活動でも生徒の個性が発揮される

廊下には生徒が受けた表彰状の数々、課題で作った科学の模型、そして校外学習でタイの農村地区であるカオヤイエリアに行ったときの冊子などが並んでいます。

画像: 校外学習でタイの農村地区であるカオヤイエリアに行ったときの冊子

校外学習でタイの農村地区であるカオヤイエリアに行ったときの冊子

ワンテーマの自由研究で進められた成果発表がまとめられているのですが、DTPソフトを駆使してきれいにまとめられており、本当にプロ顔負けです。ひとつとして同じものがなく、その出来栄えに驚きました。

研究の内容も多岐にわたります。動物の生態や農業に関する内容が多かったですが、単なる観光として現地を訪れたことしかない筆者にはさまざまな発見もあり、高校生のクリエイティビティにただひたすら驚きました。

画像: 子どもたちはさまざまな自由研究に挑戦

子どもたちはさまざまな自由研究に挑戦

校長からの学校説明会の場で、「コミュニケーションに関する教育にも力を入れています」ということを聞いていましたが、これほどまで話せるとは思ってもみませんでした。この学校の生徒は、どの子も大変に気さくで、私たち保護者のニーズや課題に対してすぐさま適切な返事を返してくれます。

ディスカッションやディベートの教科もあるということで、生徒たちはまるで大人と話していると錯覚してしまうほど、論理的でときにはユーモアまで交えつつ話してくれました。自分たちの学校に対して誇りと尊敬をもち、オープンスクールという場をとても楽しんでいる様子が印象的でした。

食育に力を入れ、カフェテリアで朝食も食べられる

お昼になると、カフェテリアは多くの生徒でにぎわっています。

食育にも力を入れるパナラット高校は、テーブルマナーやタイ式の食事作法についても授業があるそうです。

画像: 料理もマナーも一流を目指して

料理もマナーも一流を目指して

またこちらのカフェテリアでは日本人シェフも起用し、毎週金曜日(取材当時)は日本食の日としているようでした。

画像: カフェテリアで私が食べたご飯

カフェテリアで私が食べたご飯

パナラット高校はまだまだ日本人には馴染みの少ないインター校ではありますが、今後狙い目の学校のひとつとなりそうです。

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