スマホを購入する子どもが一番多いのが冬から春にかけてのこの期間。スマホは便利ですが、せっかくの年末年始ですから、デジタル情報にすっかり浸る前に、デジタル・デトックスしてみてはいかがでしょうか?
  • 「デジタル・デトックス」はデジタル・デバイスとの距離を置き、現実世界での遊びや自然とのつながりにフォーカスする取り組みのこと。
  • 書籍「デジタル・ミニマリスト」によると、完全なデジタル断ちを求めずに、テクノロジーとの適切な付き合い方を模索すべき。
  • 書籍著者が提唱する「デジタル片づけ」の目標は、テクノロジーに触れる時間を極力減らして、新たな活動ややりがいのある行動などを探したり再発見したりすること。

これまでの【寺島絵里花の子どもメディアリテラシー講座】はこちら

多くの家庭が中学入学時にスマホを子どもにもたせている

年間を通して、いつが一番スマホを購入する家庭が多いかご存じですか?答えはクリスマスシーズンで、子どもたちがほしいクリスマスプレゼントのランキングでも、毎年スマホは上位を占めています。お年玉で購入する機会など、進級や進学のタイミングで冬から春にかけてもっともスマホデビューする子どもが多いようです。

内閣府が毎年発表している「青少年のインターネット利用環境実態調査」という統計がありますが、2019年に発表された「青少年の2014年〜2018年の各機器でのインターネット利用状況」のグラフが以下になります。

画像: 青少年の機器ごとのインターネット利用状況(H.26年度〜H.30年度) 内閣府「平成30年度 青少年のインターネット利用環境実態調査 調査結果(概要)」 www8.cao.go.jp

青少年の機器ごとのインターネット利用状況(H.26年度〜H.30年度)

内閣府「平成30年度 青少年のインターネット利用環境実態調査 調査結果(概要)」
www8.cao.go.jp

どの年代も毎年スマホでの利用率は増えていますが、特に2018年で小学生、中学生で大きく伸びています。中学生でも過半数以上がスマホを所持しているので、多くの家庭が中学入学時にスマホを子どもにもたせているのがわかると思います。

前回、みなさんが普段どれくらいスマホを使っているか、ということについて具体的に管理できる方法をお伝えしました。今回は「デジタル・デトックス」という方法を紹介します。スマホやパソコンなどといったデジタル・デバイスとの距離を置くことで、ストレスを減らし、現実世界での遊びや自然とのつながりにフォーカスする取り組みのことです。

YouTubeやTikTokなどで動画を楽しんだり、LINEやSnapchatなどのSNSで友達とつながったり、調べものをしたりと日々の暮らしの中でテクノロジーが果たす役割は大きくなっていますが、それに翻弄されることなく、生活の質を高めるために活用するには、どうしていければいいのでしょうか。

ただスマホやパソコンから離れ、ずっと使わないというのではなく、テクノロジーとの関わり方を健全にする重要性と、自分自身のオンラインの利用状況をより把握する方法を確認しましょう。また健康的に利用する習慣を身につけ、その習慣を維持するうえで役立つ各種ツールなども今後、連載でみなさんに知ってほしいと思っています。

デジタルテクノロジーから距離を置くことで適切な付き合い方を模索する

画像: デジタルテクノロジーから距離を置くことで適切な付き合い方を模索する

つい先日発売された一冊の本も、デジタル・デトックスの考え方を、一新する手助けとなったので紹介します。

デジタル・ミニマリスト -本当に大切なことに集中するー』(カル・ニューポート著書、池田真紀子訳、早川書房)は、FacebookやTwitterといったデジタルテクノロジーから距離を置くメソッドを紹介しています。デジタル・ミニマリズムとは以下のように定義さています。

自分が重きを置いていることがらにプラスになるか否かを基準に厳選した一握りのツールの最適化を図り、オンラインで費やす時間をそれだけに集中して、ほかのものは惜しまず手放すようなテクノロジー利用の哲学。

この考え方のポイントは、完全なデジタル断ちを求めないということです。いきなりスマホからガラケーに変更し、一切合切SNSをやめるということではありません。著者は、テクノロジー界のこんまり(※)と言われており、アメリカのジョージタウン大学でコンピューター科学を専門とする研究者で、反テクノロジー主義では無論なく、テクノロジーとの適切な付き合い方を模索・探究しています。

※こんまりとは『人生がときめく片づけの魔法』(サンマーク出版)の著者、近藤麻理恵氏のこと。

SNS疲れをしている方や、「いいね!」ボタンによる承認欲求については本を実際に買って読んでみてください。

「デジタル片づけ」とそれで得られた知見

画像: 「デジタル片づけ」とそれで得られた知見

ここからは、この本の中で紹介されている、本の著者が2017年末に1600人を対象に行った集団実験「デジタル片づけ」と、それで得られた知見をいくつか共有します。

まず「デジタル片づけ」の目標は、テクノロジーに触れる時間を極力減らして、新たな活動ややりがいのある行動などを探したり再発見したりすることにあります。大人は、仕事上においてもデジタルとは切っても切り離せない生活を送っている人も多いと思いますが、プライベートで一時的に使わないことはできるかもしれません。

そのうえで休止していたテクノロジーを再導入し、本当に自分の生活にメリットがあるかどうかを考えることをデジタル片づけと言います。休止期間は、まずは30日(一ヶ月)と著者は述べています。

デジタル・デトックスやデジタル・ミニマリストという考え方や哲学が、世の中に存在していること自体知らない人も多いでしょう。こういった知識も頭の片隅にあったうえで、デジタル社会を賢く生き抜いて、スマホに依存するのではなく、スマホを利用できる大人であってほしいと願っています

30日間とは行かないまでも、まずは年末年始にデジタル・デトックスして、家族とゆっくり向き合ったり、自分の心の対話を大切にする期間としてお過ごししてみてはいかがでしょうか。

この記事が気に入ったら「いいね!」をクリック!バレッド(VALED PRESS)の最新情報をお届けします!

記事全文ページのみ

This article is a sponsored article by
''.