緊急事態宣言も出され、ますます在宅ワークの需要が増えてきています。ただ、はじめての在宅ワークになる人も多く、それに対する不安も多く聞かれます。フリーランスで15年以上在宅でWeb制作やマーケティングの仕事をしてきた志鎌さんが、在宅ワークのメリットや問題点についてわかりやすく説明します。

在宅ワーク歴15年

テレワーク、在宅ワーク、リモートワーク…さまざまな呼び方がありますが、新型コロナウィルスの影響で、社員が自宅で仕事に従事するワークスタイルを導入する企業が増えました。

私自身、フリーランスで15年以上在宅でWeb制作やマーケティングの仕事をしています。そして、在宅ワークは、日本のさまざまな社会問題を一気に解決する働き方だとつねづね思っています。とくに子どもが小さいときは、急な病気への対応ができたり、あるいは平日日中の洗濯、銀行や郵便局、役所などが開いているうちに行けるなど、勤めているときにはできなかったこと、しづらかったことが実現できています。

はじめてのクライアントと一度対面でご挨拶をしたあとは、メール、電話のやり取りのみ。会わないまま長年仕事を続けているクライアントもいます。また、遠隔地からも仕事を受けることもできます。

最近は子どもも大きくなったので、在宅での仕事と外での仕事(講師、打ち合わせ、コンサルティング、公的機関への出勤)の半々ぐらいの割合にはなりましたが、在宅でできる仕事をもっているというのは、メリットしかありません。

在宅ワークは多くの社会課題を解決する働き方

画像: 在宅ワークは多くの社会課題を解決する働き方

現在日本全体に、このような課題があることは皆さん認識していると思います。

  • 少子化問題
  • 保育園不足
  • 長時間労働
  • 満員電車のストレス(おもに首都圏)

こうした課題は、在宅ワークが広がることで一気に解決すると思いませんか?もちろん在宅ワークが不可能な職業もあるので、すべてに当てはまるわけではありませんが、世の中の仕事を見ていると「それ、自宅でもできるよね?」と思うものは少なくありません。

BIGLOBEが実施した「在宅勤務に関する意識調査」によれば、63%の人が在宅勤務の「通勤ストレスがなく時間を活用できる」をメリットとして選択しています。

画像: 2020年3月26日発表/インターネット調査

2020年3月26日発表/インターネット調査

こうして数字を見てみると、ウィルスの感染リスクが防げる以外でも、在宅ワークがよい影響があることがわかります。

少子化問題や出産・子育てに関する課題の多くが一気に解決するかも

画像: 少子化問題や出産・子育てに関する課題の多くが一気に解決するかも

少子化が進む要因の一つに、女性が子どもを産むことに躊躇してしまう現状があります。理由はさまざまですが、ワンオペ育児に対する不安や保育園を探す大変さ、共働きなのに女性にだけかかる負担の大きさなどがあげられます。

たとえば、就学前の子どもがいる夫婦のどちらにもリモートワークができる体制があったとしましょう。子どもの急な発熱があって、就業時間中にお迎えに行かなければならなくなったときに、リモートワーク中であれば対応しやすいですし、勤務中だったとしてもすぐにリモートワークに切り替えてよいというルールがあれば、安心ですよね。

フルリモートじゃなくても週の半分はリモートができる、あるいは子どもが小さいうちはリモートワーク中心だけれど、大きくなったら出勤日を増やすなど、柔軟な働き方を私たちが選べたら、出産を機に仕事を辞める人も減って、企業も働く側もハッピーになるのではないでしょうか。

子どもを生みやす、そして育てやすい社会になれば、子どもを産んでみようかなと思う人も増えるかも知れないし、今子どもがいる家庭でも「もう一人(二人…)」と思えるかもしれません。

その他社会問題になっている長時間労働も、在宅ワークであれば通勤にかかる時間が短縮できる分、いつもより早く家族との時間が取れるでしょうし、電車通勤の人が減ることで満員電車のストレスからも一気に解放されます。

私が以前勤めていた会社にリモートワークの制度があったら、フリーランスという選択をしなかったかも。

見えてきた在宅ワークの意外な課題

ここまで、在宅ワークのメリットについて書いてきましたが、もちろんいいことばかりではありません。やってみてはじめてわかる、意外な課題も見えてきました。

画像: 見えてきた在宅ワークの意外な課題

人と会わないストレスがある

ちょこっとした雑談や相談をする相手が近くにいない、あるいは人と会わないと不安だったり落ち着かなかったり。在宅ワークを実施しているところの多くは、チャットツールを導入していると思いますが、文字で伝えるのと会って話すのでは温度差がありますし、重要な相談ごとは顔を見て話さないと不安だったりしますよね。フルリモートが不向きな人にとっては、この状況は厳しいと言わざるを得ません。

仕事環境の問題

会社に出勤して働くときは、インターネット回線や通信速度、パソコンやプリンターなどツールが揃っています。また、仕事用の机や椅子なども用意してありますよね。自宅で同様程度まで準備するとなると、費用もかかりますしスペースの問題も出てきます。家庭によっては部屋割りの関係で、仕事専用の場所が確保できない場合もあるでしょう。こうした問題を解消できるか、会社がどこまで負担してくれるのかという課題があります。

オンオフの区別がつきにくくなる

在宅で仕事ができることで、普段会社でしている雑談時間やムダなミーティングに巻き込まれることがなくなり、仕事に集中できるようになったという声を耳にします。ここまでであればメリットなのですが、逆にどんどん仕事をしてしまって、気がついたら定刻をはるかに超えて作業に没頭していたというケースも。在宅ワークでは、自己管理がより大切になってきます。

家族が家にいることで家事負担が増えるストレス

これはとくに妻の側からの不満ですが、今まで家にいなかった夫が一日中いるとなると、子どもの昼食に加えて夫の分も用意することになります。普段は適当にすませてしまう昼食も、それなりにキチンと作る必要が出てくる家庭もあるとのこと。夫婦それぞれが仕事をしていて、どちらも在宅ワークになるケースでも、「どちらが家事をやるのか問題」が発生する場合もあります。

ただし、前述のデータによれば、配偶者の在宅勤務を歓迎する声は8割りを越え、そのうちの半分以上は「家事・育児を分担できる」を理由としてあげています。

画像1: 家族が家にいることで家事負担が増えるストレス
画像2: 家族が家にいることで家事負担が増えるストレス

リモートワークも「選べる」社会

画像: リモートワークも「選べる」社会

このように、メリット・デメリットの両方がある在宅ワークですが、家で仕事ができるのは子育て世代にとってはありがたいことであるのは間違いありません。新型コロナ拡大による自粛期間に限らず、日本中にこの働き方が広がり「リモートワークも選べる」社会になってほしいと切に思います。

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