私のまわりの世界は、ゆるやかに以前の日常が戻りつつあります。でも、すべてがかつてと同じ、というわけでは決してありません。今のところ、「アフターコロナ」ではなくて、「ウィズコロナ」モードでの日々が続きそうです。今回はそんな緊急事態宣言解除後の大阪の飲食店の状況を、大阪市内のお店と私たちのコラボカフェ(大阪北部の箕面市にあります)を比較しながらレポートします。

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自粛要請解除後の大阪市内の様子

私が暮らしている大阪の緊急事態宣言が解除されてから10日ほど経ちました。週末カフェでお世話になっている施設「KJ Works コラボカフェ」も、4月、5月と二ヶ月間続いた自粛休業を解き、6月4日から営業を再開しています。

まずは営業自粛要請解除後の大阪市内の様子から。自粛解除直後は営業時間短縮を継続していたお店がほとんどでしたが、6月1日からは多くのお店が深夜帯までの営業に戻しています。大阪のビジネス街、梅田周辺の飲食店は、ほぼ以前通りの様子を取り戻したように見えます。

外見はかつてと変わらないように見えますが、中に入れば「ウィズコロナ」モードであることを実感します。入店前に手指のアルコール消毒を促すお店がほとんどです。

お客様へのお願い

飲食時以外は店内でマスク着用をお願いされます。席の間隔を空けるように案内しているお店が多く、あまりしゃべらないように、と注意書きのあるお店もあります。滞在時間に制限を設けているお店もあります。

画像: ジパングからの3つのお願い

ジパングからの3つのお願い

物販のお店のような透明ビニールシートやアクリル板を使っている飲食店はさすがに少ないようです。このような対策をお店側はとっていますが、自粛前と同じ来客数には回復していないように見えます。以前はランチタイム時には行列ができていたお店も、並ぶ人はほとんど見かけません。

画像: いきなりステーキ前の様子

いきなりステーキ前の様子

人気のチェーン店であっても、店内が満席になるような活気は戻っていません。そのぶん、お弁当などのテイクアウトを取り扱うお店が増えています。

画像: なか卯前のお弁当販売

なか卯前のお弁当販売

お昼時になるとやってくる移動販売のお弁当のワゴン車の数も増えています。

画像: ワゴンによる弁当販売

ワゴンによる弁当販売

デリバリーサービスの配達員を見かける頻度も確実に増えました。

画像: Uber Eatsの配達員

Uber Eatsの配達員

飲食店はコロナ対策として、いわゆるソーシャルディスタンスを保てるように、一人客でもカウンターではなくテーブルに案内するなどの工夫を凝らしていますが、それでも「三密」を避けたい人たちのニーズを引き受ける形で、テイクアウトやワゴン弁当、デリバリーサービスの利用が増えているようです。

新型コロナの感染拡大は、これから何度もやってくることが予想されています。ワクチンとか治療薬のような根本的な対策ができない限り、飲食店はこれまでと同じスタイルでは生き残れないだろうな、と感じています。

私たちのような週末プチ起業オーナーで、将来はお店を持ちたいと考えている人は、ウィズコロナ時代に対応したスタイルを開業前から考えられるので、今回の新型コロナ禍もよい教訓になったと言えなくもありません。

再開したコラボカフェの様子

大阪市内の飲食店の様子を見て回り、そんなことを考えながら、再スタートしたKJ Works コラボカフェの様子をのぞいてきました。

コラボカフェと隣接するコラボ食堂には、KJ Worksのスタッフさんの手で、さまざまな新型コロナウィルス対策が施されていました。入店時の手指消毒用にアルコールが設置され、その横には「大阪コロナ追跡システム」の案内。このシステムに登録することで、万が一自分が立ち寄ったお店で新型コロナ感染者が出た場合、注意喚起のメールが届きます。

画像: アルコールと大阪追跡システム

アルコールと大阪追跡システム

レジ前やケーキショーケースなど、お客様と対面する場所には透明ビニールシートが設置されました。

客席テーブルは椅子を減らし、四人掛けテーブルを二人掛けにして、対面にならないような工夫がされています。

画像: 店内の席の様子

店内の席の様子

各テーブルに設置されていたペーパーナプキンやコーヒーシュガーは、お客様が着席する毎にお持ちするように。設備に関しては、できる限りの対策を施されての営業再開となりました。

カフェオーナーにインタビュー

今回の取材訪問時にオープンしていたコラボカフェのオーナーは、「音の森」さんのおふたり。

画像: 「音の森」のカフェオーナー

「音の森」のカフェオーナー

2ヶ月ぶりのコラボカフェの様子と、新型コロナへの対応についてお話をうかがいました。

ーー再開後に来店されたお客さんの様子はどうでしたか?

音の森 みなさんマスクを着用されていて、手指のアルコール消毒も積極的にしていました。ウィズコロナの社会にしっかり対応していますね。大阪コロナ追跡システムも、きちんと登録している方が多かったように思います。

ーー来店者数は?

音の森 今日はたくさん来てくれました!用意したランチはすべて完売。ティータイムのお客様も多かったです。

画像: ランチ完売のパネル

ランチ完売のパネル

ーーそれはよかった。来店者数が多かった理由はなんでしょうか?

音の森 コラボカフェはもともとテーブルの間隔が広くてゆったりとしていたのですが、新型コロナ対策で席数を減らしているので、さらにゆったりとくつろげる空間になっています。「三密」を避けつつ、外食を楽しみたい方にとって、快適な場所になっているからかもしれません。

ーーたしかに、これほど広々としたカフェって、なかなかありませんよね。それはもっとアピールするとよいかも。新型コロナに対応した営業スタイルはもちろん初めてだと思いますが、音の森さんとしてはどんな対策をとられていますか?

音の森 マスクの着用は基本中の基本ですが、営業中は常にゴム手袋をするようにしています。お代を頂戴するときやおつりを渡すときは、ゴム手袋の上にさらにお金専用のビニール手袋をつけています。あと、そこまでする必要はないかもしれませんが、お客さんに渡すおつりは、アルコール消毒済みのものを用意しました。

画像: 手袋をした手

手袋をした手

また、今まではスプーンやフォークなどをテーブルにまとめて置いておいて、お客さん自身に取ってもらってたのですが、一人分ずつその都度出すスタイルに変更しました。セルフでやってもらっていたことをこちらでやることになったので、ちょっと手間取ったりしましたが、システマチックな方法を考えて対応していければと思います。

お客さんが帰ったあとのテーブルと椅子も、毎回アルコールで清拭するようにしています。

画像: 食べ物にも使える業務用アルコール「パストリーゼ」

食べ物にも使える業務用アルコール「パストリーゼ」

ーー飲食店として考えられる限りの対応ですね。これから梅雨の時期になりますが、それだけやれば食中毒対策としても安心でしょうか。

音の森 新型コロナウィルスの感染予防対策は、来店されるお客様はもちろんですが、お店に立つ私たちにとっても、やれることをしっかりやることが、お互いの安心・安全になるので、このコロナ禍が一段落したあとも、できることを続けていきたいと思います。

***

私も含めてコラボカフェのオーナーさんは、まだまだ飲食店のセミプロ状態の人間ですが、飲食店のプロフェッショナルにとっても、今回の新型コロナ禍はかつて体験したことがない世界。対策のための「教科書」も確立されていませんから、みんなが勉強しながら工夫をしていくしかありません。

でも幸いコラボカフェは、さまざまなオーナーさんが一つのお店を共有してカフェを運営していくスタイルなので、ワンオーナーの飲食店と違って、たくさんの知恵をシェアしていけるという強みがあります。「シェア」をし合うのが、これからの世界のあり方だと私は思っていますので、コラボカフェは時代の最先端を行っていると、今回のインタビューで感じられて、とてもうれしくなりました。

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