コロナの影響において子どもたちの学習のスタイルはどのように変わっていくのでしょうか。ICT教育の最前線に立つ、子ども向けパソコン教室「バレッドキッズ」の先生方7名に、オンラインでインタビューしました。

回答をもらったパソコン教室「バレッドキッズ」の先生方

島根県 仲佐さん 教室歴約7年

愛知県 中村さん 教室歴約22年

愛知県 佐藤さん 教室歴約20年

埼玉県 川田さん 教室歴約18年

宮城県 菅原さん 教室歴約20年

岐阜県 八田さん 教室歴約17年

三重県 竹平さん 教室歴約22年

先生全員が「今後、家庭での遠隔学習が増えていくと思う」と回答

7名の先生に「コロナ禍で教室への無料体験や問い合わせの数が増えたと思うか」と尋ねたところ、6割の先生が「はい」と答え、「今後、家庭での遠隔学習(オンライン授業)が増えていくと思うか」という質問に関しては、すべての先生が「はい」と回答しました。

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この回答から、オンライン学習への準備は必須であることがうかがえます。

「ネット社会でしてはいけないことを学んでいる子と学んでいない子の格差」が生まれる可能性

また、「ICT教育を受けている子どもと、受けていない子どもではどのような差が生まれると思いますか」との質問には、「PCについて学んでいない子どもは起動、マウス操作などの基本操作がわからず、オンライン授業そのものが嫌になったり、苦手意識が強くなる可能性があると思います」といった回答がありました。

先生方が共通して心配していたのは、PC教育を受けていない子どもは、本来の学習以外にパソコンなどの操作も覚える必要があり、学習のペースに差が生じるかもしれないということのようです。

大学生からの問い合わせも

ある先生の話によると、子ども向けパソコン教室でありながら、大学生からの問い合わせもコロナ禍で増えたとのこと。「講義がすべてオンライン授業になり、レポートなどの提出もパソコンが不可欠となったので」「大学のレポートを出したくてもスマートフォンだけでは大変で」といった問い合わせがあったようです。

スマホネイティブで育った世代ではパソコンを使えない人も多く、それがこのような形で現れたと思われます。

デジタル化に逆行する日本の子どもたちの現状

今回のアンケート結果を受けて、120の拠点をもつ子ども向けパソコン教室「バレッドキッズ」の本部に勤める可児ふみ子さんに、現状のパソコン教育の問題点についてお話しをうかがいました。

画像: デジタル化に逆行する日本の子どもたちの現状

「新型コロナウイルス感染症の流行による社会的影響により世界中でオンライン化が進み、これから益々パソコンの必要性は高まってくると想像できます。しかし、ニューズウィークの記事で『世界で唯一、日本の子どものパソコン使用率が低下している』という衝撃的な記事があるように、今の子どもたちは、幼いころからインターネットにつながるのが当たり前の時代で、スマホやタブレットなどの情報機器は早くから使いこなしているにもかかわらず、日本の子どもたちはパソコンの使用率は低く、日本だけがデジタル化の潮流に逆行しています。

2020年度から小学校でプログラミング教育が必修化することを受け、日本の学習環境は変わろうとしていますが、OECD加盟国の中でも最下位となっている現状からもわかるとおり、ICTの活用については世界に比べ日本は後れをとっているのが現状です。

またパソコンなどのデジタル情報機器の使用を禁止するのではなく、早期に安全で役に立つ使い方を教えておきたいと私たちは考えています。発達に差のある幼児期には無理なく楽しんで学べることが大切です。バレッドキッズでは、子ども用に開発された教材・カリキュラムを使って、どの子の将来にも必要な『情報を集める力・自分で考える力・表現する力・伝える力』につなげていくことが、今後重要視されていくと考えています。」

今後もパソコンやスマートフォンのようなツールが、必要不可欠なコミュニケーションツールとなっていく中、使いこなす方法、マナー、ネットの危険性などを学ぶものと学ばないものと格差は開いていくことが予想されます。

「格差が生まれないように」と、平等にデジタルコミュニケーション・ツールを“使わせない”という選択肢は、もはや難しいでしょう。パソコンを「持っている持っていない」にかかわらず、「使い方」「リスク」「メリット」は身につけさせる必然が差し迫っているのではないでしょうか。

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