今回夏休みを生かして、子どもたちと一緒にEnglish Programを導入しているバンコクの学校2校を巡りました。なぜこの時期に教育移住がオススメなのかもあわせてレポートします。

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魅力ある現地のEnglish Program導入校

タイ・バンコクをはじめ、諸外国の現地校には、母国語教育の通常学校でも、English Programを導入しているところ(以下、EP導入校)があります。

日本にいると、この現地校×英語クラスといった「合わせ技」の学校はあまりなじみがないため「どういう仕組みなんだろう?入学試験は現地の言葉なのかな?」という混乱が生じますが、それはまったくの杞憂。日常語程度の英会話がそれなりにできる人にとっては、控えめにいって最高の学校システムでした。

実際のEP導入校の様子

今回、夏休みを生かして、実際に子どもと現地の学校巡りを決行しました。計6校のEP導入校を訪問。そのうち米式、英式を採用している2校の現地の様子を、校舎や教室の写真を交えつつ写真でミニレポートします。

Chandamanee English Program

米式のカリキュラムで、日本人の生徒も数人在籍している学校です。実際に英語のクラスとサイエンスのクラス(P1)に参加しましたが、先生と生徒の関係も風通しがよく、新しく来た子を歓迎することにも慣れていて、フレンドシップ形成の文化がきちんとあります。非常に明るい学校の印象をもちました。カフェテリアや購買もあり、学校生活も楽しそうです。

Praharu Thai Covent School

英式のカリキュラムで、こちらの学校にも日本人の在籍実績があるそう。校舎はかなり広く、入り口から入って赤い建物が、教務室のあるEPの学舎です。クラスルームの雰囲気は、インター校とあまり変わりがなく、和気あいあいとした授業が繰り広げられている印象でした。

バイリンガルスクールとは違うの?

バイリンガルスクールは、インターナショナルスクール(以下インター校)の内容を、英語と現地語に翻訳された教科書で、50:50に使用します。基本的には、親御さんが国際結婚している家庭向けのカリキュラムです。インター校やEP導入校より、はるかに学費が安いのが特徴です。整った環境で、本格的な英語教育を受けられるので、コストパフォーマンスの面では魅力的に映ります。

「バイリンガルスクール」と言っても、入学当初英語しか話せない/現地語(この場合タイ語)しか話せない子どもも多く入学してくるため、初学年から完全に50:50で授業できる子のほうが少なく、課外授業などを使って徐々に慣らしていくそうですが、学校としては、最終的には現地語と英語のバイリンガル育成を目指しています。

そのためずっと英語だけ、ずっと現地語だけで学校に通わせることを望んでいる人にとっては、学校の思想とは完全に一致しないため、入学条件はクリアできても、長期間バイリンガルスクールに居続けるのは次第に難しくなるのが実情です。

EP導入校とは

一方、EP導入校はインターナショナルスクールのカリキュラムを導入している、いわば現地校の法人が運営する「付属組織」のようなところです。食事や体育などは共通の施設を使いますが、座学の設備は、母国語の授業組とは完全に区別されています。

入学試験もありますが、いわゆるお受験のような「ふるいにかける試験」ではなく、子どもの英語レベルを図るための物差し的な簡単なテストです。母国語(この場合タイ語)がまったくしゃべれなくても、英語が日常生活レベル程度であれば、学校生活はとくに支障がないため入学できるのです。

多くの学校で、スピーキング、リスニング、ライティングのテストが行われます。その試験に加えて、学校側の提示する諸条件(親の労働ビザや住まいの入居証明など)をクリアすれば、晴れて入学OKです。

EPではバイリンガル家庭でない子どもも学んでいる

一般的にEP導入校というと、国際結婚の家庭向けに用意されているイメージですが、今回の取材で、バンコクの場合、日本人同士の家庭の入学実績もそれなりにあることがわかりました。根っからのバイリンガル家庭でなくても、チャレンジすることは十分可能なのです。

EPのカリキュラムは、母体である現地校(この場合タイの学校)のそれとはまったく異なります。「英国式」「米国式」「豪式」と、採用している国に依存し、加えて英語で教える現地語の授業(この場合タイ語)が組まれているため、通常のインター校に通うより多くの時間を語学に費やします。新学期の開始カリキュラムの進行もこれに準じます。

校舎は広く、設備が充実した大規模校も少なくありません。インター校よりかなり学費を安く抑えられ、設備やカリキュラム、立地条件はさほど見劣りがしないので、探してみる価値は十分にあります。

EP導入校の探し方

画像: EP導入校の探し方

EP導入校は、大手のインター校のように大々的に広告宣伝費をかけていない印象です。そのため、インターネット上の学校情報としてはあまり目立たない存在です。プラットフォームサービスがあれば、そのサーチ機能を使い、学校名をリスト化します。バンコクの場合、現地の新聞メディアのWebサイト(英語)などに掲載しているので、そちらを例にみてみましょう。

例【BangkokPost】

まずはアタックリストをつくります。住まい(移転先予定含む)から通学不可能なエリアは、このリストからは外します。

次にそのリストに従い、直接学校にコンタクトを取っていきます。多くの学校がFacebookなどSNSを運用しているので、そこから学校に、直接見学の申し込みをしましょう。中には、オンラインで学校見学をしているところもあるので、それらも活用しつつ情報収集します。

Web上の情報が現地語だからといって、諦めないで

画像: Web上の情報が現地語だからといって、諦めないで

リサーチをする段階で、外国人である我々が怯むポイントがあります。SNSや学校のHPが現地語(この場合タイ語)で書かれていることが、けっこうあるのです。

「きっと学校とのコミュニケーションも現地語だろうからムリだな~」と空気を読んで諦めてしまいそうになりますが、もったいないのでリストから外さないでください。

筆者は、タイ文字はまったく読めないのですが、めげずにタイ語で書かれたHPを翻訳し、サイトを熟読してからSNSでメッセージを英語で送り、連絡を取って実際校舎を訪れてみました。

すると、迎えてくださったのはきれいな英語で対応してくれた常駐スタッフの女性でした! 彼女に会ってはじめて、自分自身のコミュニケーションスキルで、子どもをEP導入校に通わせることは問題ないようだと確信を得らたのです。オール現地語で紹介されている学校でも、案外大丈夫です。

百聞は一見に如かず

海外教育移住を考える読者の皆さん!百聞は一見に如かずです。実際のWebサイトに書かれてある「中身の方」を文字通り受け取って、電話を掛けたり、足を運ぶところまでを予定に入れ、比較検討、最終的な判断をしてください。

基本的に移住を考えているのであれば、納得がいくまで情報収集は基本です。しかし、Webサイトがすべてでもありません。筆者は出来る限り粘り強く自分の足で調べることをオススメします。

【コラム】Withコロナ時代の海外教育移住希望者向け心のガイド

画像20: withコロナ時代の教育移住は今がチャンス バンコクで英語プログラム(EP)を導入している2校をフォトレポート

現在タイは、非常事態宣言の効果もあってか、コロナウイルスの影響は下火となりましたが、日本はまだまだコロナ禍であると言える状況です。これから海外移住を考えている皆さんにとっては、決断が苦しい時期です。今すぐには行かないのに、学校リサーチ用の旅行スケジュールを組むだけでも、精神的負担はかなり大きいはずです。

是々非々で海外移住を進めていた人にとっては、周囲に「今はやめといたほうがいい」と強く言われそうなムードですね。しかし筆者はあえて、海外移住「こっちの水は甘いぞ~」という明るい話に結論づけたいと思っています。

メリットもたくさん オリジナルの羅針盤を

これからは短期的な視点で見ても、長期的な視点で見ても、海外教育移住のメリットはよりいっそう大きくなってくると言えるでしょう。まず短期的には、学費や生活費などのコスト急落です。インター受験、とくに有名校を考える人にとって、安くない学費は大きな関心事でしょう。今一度志望校の入学金などを見てみてください。コロナ禍後、多くの学校で、値引きや入学金の免除などかなり大胆に行われています。

加えてバンコクに限っていえば、不動産価格も激しく下がり続けています。生活費の節約もあわせて、日本から移り住むことを考えていた人にとっては、またとないチャンス到来ではないでしょうか。

また、長期的な尺度で現在の状況を見ると、世界の教育産業の情報が均衡化され、買い手市場に移りつつあるということです。現地校も含め、学校の候補リストを自分の手でもう一度引き直してもよいかもしれません。この夏、海外移住のファーストステップであるサマーキャンプや海外視察の予定をキャンセルした人は、とくにコロナの前に計画していた人がほとんどでしょうから、見直してみてもよいでしょう。

個人的には、ブランドインター校の外側ルートにも、きらっと光る海外教育移住ストーリーは転がっていて、それが見つけやすくなっただけなのかも、と思っています。もう一度お子さんの夢を軸に、長いスパンの見通しを含め話し合ってみてください。オリジナルの海外教育移住の羅針盤を築きはじめる、絶好の時期なのではないでしょうか。

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