20世紀最高の物理学者であるアルベルト・アインシュタインが、幼児教育について講演したテキストが残されています。そこでは、創造的な人間を育てるためには、3つのポイントがあると述べています。

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早期の過度な外国語教育は逆効果である

画像: 早期の過度な外国語教育は逆効果である

1つ目は、「早期の過度な外国語教育は逆効果である」こと。

母国語の能力以上に外国語は伸びないので、外国語能力を身につけさせようと思ったら、先に母国語の能力を伸ばさなければならないからです。

そうでないと、思考力が育たずに単なる単語の暗記に終始してしまいます。創造的な脳の働きとは逆ですね。

私もこの考え方に同感で、母国語の能力を身につけるのが最優先だと確信しています。

ただし、英語の「音」だけは幼児のときから聞かせることが大事だと思います。ピアノは3歳までにはじめないと絶対音感が身につかないと言われていますが、それと同じように、2、3、4歳はまだ左脳が発達していないので、右脳でことを処理します。右脳は視覚、聴覚、触覚情報です。言語脳が発達していないから逆に音を聞き取る能力がものすごくあるのです。

英語の発音には、日本語の音にはない音がたくさんありますが、この時期に英語の音を聞かせていると自然と聞き取れるようになるのです。幼児期に英語を勉強させてはいけません。日常の中で音を聞かせるのが大切なのです。

知識は少ないほどいい

画像: 知識は少ないほどいい

2つ目は「知識は少ないほどいい」ということ。

多くの知識を子どものころに与えてしまうと、何も考えずにただそれを飲み込むことに集中してしまい、脳が育たないというのです。

最小限の知識であれば、それを通してなんとかものを考えるようになります。

「これからの時代、記憶計算はコンピュータの仕事だ」と言われます。私もその通りだと思うのですが、この言葉は少なからず誤解を招くところがあります。

というのも、何も記憶しなくていいというわけではないのです。検索すればいいので不必要な知識を貯め込む必要はありませんが、ものを考える核となる知識は当然必要ですから、これは覚えなければならないのです。

それはどんな科目・分野においてもそうです。本質的で一生使う知識は覚えなければなりません。一生使うのだから、むしろ記憶するのではなく、理解をして身につけなければならないのです。

たとえば、四則計算は算数の言葉の習得が目的であり、それが未熟であれば、算数の言葉で情報を整理したり、ものを考えたりすることができません。そして、生涯使うものであるから、子どもの頃に徹底的に身につけなければならないのです。

たとえ覚えても使わないうちに忘れていくような知識は、端から覚える必要はないのです。そこを分けて考えなければなりません。一生身につけるような大事な知識なのか、検索すれば済むような知識なのか、本質的な知識はそう多くはありません。

アインシュタインの言う「少なければ少ないほどいい」というのは、そうした本質的な知識を使ってものを考えていくことを指しているのだと思います。

受験は不要

画像: 受験は不要

3つ目が、「受験は不要」ということ。

なぜならば、せっかく脳を育てようとするときに、試験のための特別な勉強をすることによって、脳の創造的な働きを阻害してしまうからです。それは小学受験でも中学受験でも同じです。

私立のこの学校に行きたいからと受験するのは全然問題ありません。ただし、特殊な試験勉強を途中で織り込んでしまうのがよくないのです。本当に力があれば、試験のための勉強などしなくても合格するのです。

志望校の過去問題を見て、1、2カ月程度勉強するのは構いませんが、受験対策と称して1年も2年も受験勉強をやらせるのは、創造的な脳の使い方にとっては逆効果でしかありません。

東大や国立の医学部の学生に聞くと、試験勉強を一生懸命やった子どもは半分にも満たないのです。しかも努力して合格した子に限って、入学した後に研究についていくのに苦労しています。

優秀な子はがむしゃらに勉強するのではなく、楽しみながら、余裕を持って学習していきます。「一を聞いて十を知る」勉強法が身についているからです。だから大学に入ってからも伸びるし、国家試験にも余裕で合格しています。世の中のリーダーになっていくのは、こういう子たちなのです。

受験勉強に特化して勉強してきた子どもは、その努力にかかわらず、途中で頭打ちになってしまうのです。それに対して、優秀な子たちは、自分の頭で考えることを常日頃から行っているので、新しい時代にもすぐに対応できることでしょう。

アインシュタインは60年以上前に亡くなった人ですが、その教育に関する考え方は、まさに今の時代を予言しており、さすがとしか言いようがありません。

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