松田孝先生が前校長を務めた小金井市立前原小学校で行われた、IchigoJamBASICでの授業をまとめた一冊の本が出ました。中身はどのようなものなのでしょうか?また、最後には読者プレゼントもありますので、お見逃しなく!

IchigoJamBASICを学べる実用書発売

12月1日に、フレーベル館より上記絵本を出版しました。

この本は学校図書館向けに作られているので、堅牢製本版となっていますが、学校のみならず家庭でもIchigoJamBASICを学べる実用書です。小学校1年生から中学生で行う「ネットワークを利用した双方向性のあるコンテンツ」のプログラミングまでの実例を、発達段階ごとに6つの章で紹介してあります。

それぞれの章の、前半は絵本やマンガのストーリー、後半はストリーに出てきたプログラミングの実践方法を紹介しています。

本書で紹介したプログラミング体験は、小学校そして中学校での授業実践を想定して、原則8時間扱いの単元となるように構成しています。それは、小学校低学年では教育課程外の扱いとして、3年生から6年生では総合的な学習の時間に位置づけて、ぜひとも実施してほしいという願いがあるからです。

各章の後半には、実践方法として、

  1. 準備するもの
  2. 指導者の役割と授業でおさえるポイント
  3. 授業の展開例

も示してありますので、それぞれの学校の実情や指導者の方々の考え方に合わせて、これらの内容を参考に、柔軟に授業を実践できると考えています。

本書は、絵本という表現形式でプログラミング体験を紹介していますが、子どもたちのキャリア形成や選択にも資する有益な情報が満載です。

とくに「STEAMへの気づき」は、本書で紹介したプログラミングを体験することで、子どもたちが抱くであろう疑問や興味・関心の内容をコラム風に記述しました。

Society5.0の社会において、益々重要となるSTEAMへのさらなる興味・関心の喚起、そしてその内容に触発されて一人一人が自身の個性を伸長しながら、キャリア発達の自覚につながることを期待しています。

シリーズの総まとめ的位置づけ

筆者はこれまでフレーベル館から出版された「アルゴリズムえほん(全4巻)」「プログラミングえほん(全4巻)」「プログラミングであそぶ(3巻)」を監修してきましたが、今回の出版はこれらシリーズの総まとめの位置づけとなっています。

本書の「はじめに」も書きましたが、筆者が校長職にあった東京都小金井市立前原小学校では、監修した各シリーズで紹介したさまざまなプログラミング言語を使って、子どもたちは楽しくプログラミングを体験してきました。

これらの体験で見せる子どもたちの「学び」の事実から、彼らの発達段階、小・中学校の連続性、そしてプログラミングが小学校で必修化となった最も根本的な課題であったIT人材育成を勘案した時に、見えてきたのがこの本のタイトルでもある「ぜんぶIchigoJamBASIC」による授業体系なのです。

この体系については、本連載の第3回に詳しく紹介してありますので、読んでもらえるとうれしいです。現在、小学校で行われているプログラミング はそのほとんどがビジュアル(ブロック)言語による体験です。IchigoJamBASICはそれ等体験とは一線を画す、テキストによるプログラミングです。筆者はこの積み重ねこそが、小学校段階でのBASIC言語の習得と中学校でのJavaScript言語への発展をスムーズなものとし、子どもたちのキャリア形成につながるとても魅力的で貴重な体験だと確信しています。

筆者は自身の経験から、IchigoJamBASICのプログラミングの素晴らしさを事あるごとに語ってきました。そしてその話に共感・共鳴してくださる方々は、早速実践に取りかかろうとしてくださいます。しかしこれまでIchigoJamBASICの入門書・解説書はそれほど多く出版されてはいませんでした。ゲームプログラミングや電子工作と絡めたIchigoJamBASICのプログラミング解説を読むととてもワクワクしてきます。

なんとかIchigoJamBASICの魅力を多くの方々に知ってもらい、その実践を学校現場でも広めたいと考えていたときに、これまで監修で関わってきたフレーベル館よりシリーズ総まとめの企画を打診され、この本が誕生したのです。

くもん出版の「学校を変えた最強のプログラミング教育」との関係

この本で紹介したIchigoJamBASICによるプログラミングの授業実践を通して、そこで学ぶ子どもの事実からその意味や価値を思索して書き上げたのが、5月に出版した「学校を変えた最強のプログラミング教育」(くもん出版)です。

第3章、第4章でIchigoJamBASICによるプログラミング授業の様子を端的に綴りましたが、そこで見せる子どもたちの「学ぶ」事実は筆者を困惑させました。何故ならそれまでの教育活動を通して私自身が培ってきた教育観や指導観ではなかなかその意味を理解し、説明できないでいたからです。

何とか目の前で起こっている事実の意味や価値を理解し、説明できるようにと思索した結果が、「学校を変えた最強のプログラミング教育」の構成となっていったのです。

IchigoJamBASICで学ぶ子どもの「事実」は、筆者をして第1章では子どもたちの生きる未来(時代認識)を、第2章では学校を取り巻くステークホルダーと学校との関係性を社会学的に考察させました。

後半の第5章では前原小が取り組んできた試みが、今まさに始まろうとしているGIGAスクール構想の具体であること、第6章ではさらに事例をフォーカスして生徒(活)指導領域におけるICT活用の実例(有効性)と最後の第7章ではICTを積極的に活用してく際の学校経営について語らしめたのです。

「学校を変えた最強のプログラミング教育」は、タイトルにプログラミングとありますが、IchigoJamBASICのプログラミングのHow to 本ではないことは、お読みいただければすぐにわかります。筆者が公立小学校のプログラミングの授業実践から紡ぎ出した教育哲学の書でもあるのです。

今回フレーベル館より出版した「プログラミングでSTEAMな学びBOOK」と先にくもん出版より出版した「学校を変えた最強のプログラミング教育」が、そこに綴られた実践知とその哲学によって、読者の方々がこれからの新しい教育を考える大いなる刺激となれば望外の幸せに存じます。

画像: くもん出版の「学校を変えた最強のプログラミング教育」との関係

IchigoJamBASICプログラミングの輪を広げる

本書で紹介したプログラミングではIchigoJamの仲間の機材を使用していますが、それはすべて以下のWebサイトで購入できます。そして本書で紹介したプログラミングを追体験して、IchigoJamBASICのプログラミングが、子どもたちの成長に確かに必要なものであることを感じ取ってほしいと思っています。

また、くもん出版より「くもんのプログラミングワーク① はじめるIchigoJam!」「くもんのプログラミングワーク② チャレンジ!IchigoJam」が出版されていますので、サイバー空間のプログラミングを自学教材として活用することをお勧めします。

本書、そしてこれら教材やワークなどを活用することで、子どもたちがプログラミング技術を習得をしながら、コンピュータと豊かにコミュニケーションできる力を育んでいくことを願って止みません。

2冊セットで5名にプレゼント

最後にプレゼントのお知らせです。

本を出版するのは、著者が自身の思いや考えを多くの方々に理解して欲しい、それを広めたいという願いがあるからです。

筆者も、IchigoJamBASICのプログラミンの魅力を是非とも多くの方に知っていただきたいと考え、「プログラミングでSTEAMな学びBOOK」(フレーベル館)と「学校を変えた最強のプログラミング教育」(くもん出版)の本を5セット、プレゼントしたいと考えました。

応募いただける方や団体は、是非IchigoJamBASICプログラミングの理解と共感の輪を広げる方途をご記入ください。

お申し込みは以下サイトより行ってください。そして当選された方や団体には著書を直接にお届けし、理解と共感の輪の場でお話ししたく存じます。ご応募をお待ちしております。

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