赤ちゃんが生まれて、一番初めの家族行事と言えば、お宮参り。生後一ヶ月ごろに、赤ちゃんが生まれた報告と、これからの健康を祈り、神社やお寺にお参りにいきます。ただ、新型コロナウイルスの感染が広がる中で、生まれたばかりの子どもを外に連れ出すこと、高齢の祖父母達を集めることにも不安がありますよね。今回は、お宮参りを円滑に進めるためにおさえておきたいポイントを紹介します。

そもそもお宮参りはどんな行事?

お宮参りは、赤ちゃんの誕生を祝う行事のひとつ。赤ちゃんが無事に生まれたことを氏神様に報告し、すこやかな成長を祈ります。「産土詣」(うぶすなもうで)「産土参り」(うぶすなまいり)とも呼ばれることも。地域の守り神である神社にお参りするのが一般的ですが、地元に関わらず有名な神社にお参りする方も少なくありません。

お宮参りの時期は?

一般的に、男の子は生後31、32日目、女の子は32、33日目とされています。地方によっては、「50日祝い」と言っているところもあり、生後50日目や100日目など、とくに決まっていません。

目安としては生後1カ月健診が終わった時期。赤ちゃんとママの体調もみながら、参加者が立ち会える日程も配慮し、日取りを決めるといいでしょう。このころの赤ちゃんは体温調節機能があまり発達していないため、極寒の真冬や、気温が高い真夏の場合は、日にちにこだわらず、季節をずらしても問題ありません。

目的は、お子さんが無事に生まれた感謝と健やかな成長をお祈りにいくこと。コロナ禍で不安がある場合は、時期についても柔軟に考え、対応していきましょう。

お宮参りの方法は?

一般的な参拝と同じように、お賽銭(さいせん)を入れお参りします。ていねいに行う場合は、神官のご祈祷を受けましょう。ご祈祷を受ける場合は、事前に社務所に連絡して予約を入れておくと安心ですね。

ご祈祷のお礼の金額は神社によって異なりますが、平均的な相場は5,000円~10,000円程。紅白の蝶結びののし紙に、「御初穂料」「御玉串料」「お礼」などと表書きをし、下段には、赤ちゃんの名前を書きます。

お宮参りの参加者は?

お宮参りをママ・パパと赤ちゃんだけで済ませることもありますが、一般的には、ママ・パパと赤ちゃん、双方の祖父母が参列することが多いようです。古くは赤ちゃんと父方の祖父母でお参りするという形でした。現在ではママと、母方の祖父母も同席するケースが多くなっています。

赤ちゃんを抱くのは誰?

画像: 赤ちゃんを抱くのは誰?

古くからの習わしでは、赤ちゃんは姑(父方の母)が抱くことが一般的でした。これは出産が「血」と関係が深く、昔はけがれたものという考え方もあったためと言われています。また、産後のママに無理をさせないという考えもあるようです。

このような習わしがあることから、お参りのときに、姑が赤ちゃんを抱くと考えているケースも。「お宮に行ったらいきなり、姑に赤ちゃんを奪われた」とママが嘆くケースもあるようです。

決めることが多く、もめやすい?

お宮参りは、いつ、どこで、誰が、何を、どのようにおこなうか……決めていくことが多くあります。お宮参りの後に、食事会や写真館での撮影をおこなうケースも。

双方の両親も巻き込むことになるため、それぞれの思いにずれが生じてしまうこともよくあるようです。

もちろん、お祝いごとなので、その場でトラブルになることは少ないはず。ですが、ママがとても嫌な思いをしたり、そのことをきっかけとして祖父母との仲がぎくしゃくしてしまったりという話も耳にします。

特に今は、新型コロナの懸念もある中です。初めての子だから○○してあげたい。上の子と同じように○○してあげたい……など。いろいろな思いがあるでしょう。お宮参りに絶対にコレをしなければいけない、こうしなければいけないということはありません。

簡素化して、行けるタイミングで近所の神社に親子3人で参拝するだけでもOK。最近では、コロナ対策で、ご祈祷した後にお札やお守りを郵送してくれる神社などもあるようです。お食い初めなど、他のイベントと一緒におこなったり、1歳の誕生日にお宮参りをしたりするケースも。ママ・パパの思いを中心にして、柔軟に考えていきましょう。

ママやパパの思いは、あらかじめ祖父母に

画像: ママやパパの思いは、あらかじめ祖父母に

お宮参りは、赤ちゃんの誕生を祝い、成長を祈る行事。みんなで思い出に残る楽しい時間を過ごしたいものです。ちょっとした思いのずれでぎくしゃくしてしまわないように、あくまでもママ・パパが主体的で「このようにしたいと思っている」とあらかじめ祖父母にも伝えておくようにしましょう。

よくもめると言われている「参拝時に誰が赤ちゃんを抱っこするか」についてもしかりです。

最近ではママが赤ちゃんを抱いてご祈祷してもらい、その後、パパや祖父母が交互に抱っこして写真を撮るなどのケースもあります。

地域のしきたりや実家の習わしがあれば、ご祈祷のときにはそれを尊重し、その後、ママやパパ、母方の祖父母が抱っこするなどの形でもよいかもしれません。

父方の祖父母に伝える場合は、事前にパパから伝えてもらう形がスムーズです。「こういう風習があるみたいだけど、最近はママが抱っこして、そのあとみんなで順番に赤ちゃんを抱っこするらしいよ。お宮参りではそうしたいと思っているのだけど」など。パパから具体的に伝えてもらうのがポイントです。

お宮参りに限らず、初節句の人形をどちらの実家が買うなどでも、もめることがあります。行事の際にはみんなに気持ちよく祝ってもらえるよう、ママ・パパで先手を取って祖父母に希望を伝えるようにするといいでしょう。

型にとらわれずに対応することも大切

画像: 型にとらわれずに対応することも大切

大切なわが子の誕生や成長を祝う行事が多数あります。地域による風習の違い、それぞれの考え方の違いもあるでしょう。その中で一番大切にしたいのは、みんなが赤ちゃんを囲んで笑顔になれる行事にすること。新型コロナの影響で見直しが必要であれば、型にとらわれずに対応することも大切です。

まずは、ママ・パパがどうしたいかの思いを明確にして、関わる祖父母にもきちんと伝えていくこと。双方のコミュニケーションを大切にしながら、みんなで楽しい時間を過ごせるとよいですね。

画像: コロナ禍での“お宮参り”はどうする? 祖父母ともめないために

著者紹介
高祖常子(こうそ・ときこ)

資格は保育士、幼稚園教諭2種、心理学検定1級ほか。NPO法人ファザーリング・ジャパン理事ほか各NPOの理事や行政の委員も務める。子育て支援を中心とした編集・執筆ほか、全国で講演を行っている。著書は『男の子に厳しいしつけは必要ありません』(KADOKAWA)、『感情的にならない子育て』(かんき出版)ほか。3児の母。

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