海外の学校を何度も訪れている筆者が1年前に海外の学校教育の現状について記事を書きましたが、それから約1年、現場ではどのような状況になっているのでしょうか。再び海外の学校教育に迫ってみます。

前回の記事から1年後

新型コロナウイルスが発生してから、1年と少しが経ちました。2020年の4月ごろに執筆したこちらの記事で、当時の世界各地の学校現場の対応を紹介しました。

あれから約1年。現地に住む教育関係者から聞かせていただいた、現在の世界の学校の最新情報をお届けします。

新型コロナウイルスの対応は、同じ国の中でも自治体や学校ごとに対応は異なります。あくまでもこちらの記事では、「国全体の情報」ではなく、「ヒアリングした人の周辺情報」を中心に紹介します。

アメリカ合衆国・ハワイ

画像: アメリカ合衆国・ハワイ

アメリカは州によって対応がまちまちですので、ハワイ州を例に紹介します。

ハワイには渡航できるの?

21年3月現在ハワイ州観光局によると、「新型コロナウイルスの陰性証明書を用意すると、ハワイでの10日間の自己隔離が免除される」そうです。ただし日本に帰国した後は、14日間の自主隔離が必要です。

21年2月のデータでは、1週間で数百人程度の日本人がハワイに訪れています。

最新情報は、ハワイ観光局の特設ページをご覧ください。

学校の様子は?

2020年、ハワイ州では主にオンラインによる授業を行いつつ、段階的に対面式の授業も行ってきました。

現地メディアによると、20年の第二四半期(11月あたり)の時期は10%以下の子どもたちだけが、対面での授業を受けていました。

しかし、春休みが明ける21年3月22日から州内のほとんどの公立小学校で、対面式の授業が再開される予定だそうです。ワクチンの効果も出てきているのか、少しずつ落ち着きが戻ってきているようです。

フィリピン・セブ島

画像: フィリピン・セブ島

フィリピンには渡航できる?

21年3月現在、フィリピン大使館によるとフィリピンへ入国許可が出ているのはビジネス関係など、一部の該当者のみで、基本的には観光目的で渡航できません。

最新情報は、こちらの大使館のページでご確認ください。

セブ島の街の様子は?

フィリピンには7000以上の島があり、地域によって大きく状況が異なるので、セブ島に住む友人から聞かせていただいた情報をまとめます。

まずセブ島では、20歳未満の子どもには強い外出制限が設けられており、ほとんど外に出られないような期間が長く続いたそうです。2021年に入り、最近では少しずつ制限が解除されてきているそうです。しかしたとえばショッピングモールなど、普段は子どもがたくさんいるような場所でも、子どもを見かける機会は今でも少ないそうです。

フィリピンの移動でお馴染みのジプニー(乗合バス)は、乗客同士の距離が近すぎるためか、代わりとして政府がこのような公共のバスの運行を進めているそうです。

学校の様子は?

20年3月から21年3月現在まで、学校での対面授業は再開されていません。学校や学年にもよりますが、主に2つの方法で遠隔授業は行われています。1つはオンライン授業。もう1つはmodularレッスンと呼ばれるいわゆるプリント学習です。

フィリピンでは、ネットワークやデバイスの環境の環境からオンライン授業を受けられる生徒は少数派です。とくに公立小学校ではオンラインでの授業が難しく、プリント学習が中心だそうです。先生がプリントを作って、印刷して、子どもたちの家に配りに行くそうです。親が働いていて家にいなかったり、家にいても勉強を教えることができなかったりすると、プリントだけで子どもたちが勉強を進めることは、大きな課題があるみたいです。

深刻な課題も

ヒアリングさせてもらった友人は、「コロナ禍の中で、フィリピンでは子どもたちの自殺が問題視されている」と話してくれました。学校に行けず学習についていけないことで、困っている子どもたちが多く、中には命を絶ってしまう人もいるそうです。

日本語で書かれたニュース記事はなかなか見当たりませんが、現地メディアでは重大な課題として注視されています。

セブ島では、小学校の対面授業の再開はまだ見込みが立っていないそうです。まだまだ制限は多いですが、レストランの営業も再開したりと、少しずつ回復の兆しは感じるそうです。

フィンランド

画像: フィンランド

フィンランドには渡航できる?

21年3月現在、フィンランド大使館によるとフィンランドへ入国許可が出ているのは一部の該当者のみで、基本的には観光目的で渡航できません。

最新情報は、こちらの大使館のページでご確認ください。

学校の様子は?

2月末にフィンランドで小学校教師をしている友人から話を聞きました。修学旅行や行事がなくなったりすることはありますが、少しずつ日常が戻ってきているそうです。小学校では、マスクをつけたり、ソーシャルディスタンスを意識しつつ、対面での授業が行われています。

しかし、フィンランドでは新型コロナウイルスの感染拡大が2月から徐々に伸びています。それを受けてフィンランドは3月8日から3週間ロックダウンされることが決まりました。

「外出禁止措置は見送るが、飲食店を閉鎖し、13歳以上の学生に遠隔学習を義務付ける」という予定もあるそうです。

新型コロナウイルスの影響はまだまだ大きい

いかがでしたか。世界各国、新型コロナウイルスの影響はまだまだ大きいようです。ほんの少し前までは落ち着いていたように見えるフィンランドでも、再びオンライン授業が始まったりと、ほんの数週間で状況が大きく変わります。

コロナ禍の海外の状況に興味がある方や、留学を考えている人たちにとって、少しでも役立つ情報となればと思います。

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