SDGsの全体像が手っ取り早くわかる、マンガでSDGsが理解できる良書4冊をご紹介します。

SDGsの全体像を手っ取り早く知る方法

「SDGs」という言葉は、毎日のようにどこかで見たり聞いたりするようになりました。それだけ、注目されているSDGsですが、SDGsにはさまざまな側面があるために全体像を把握するのが以外に難しいようにも思われます。

「持続可能な開発」と訳されていることから、環境問題を解決すること、と捉える人もいるでしょう。「貧困」や「飢餓」の解消が目標として掲げられていることから、発展途上国の支援、と捉える人もいるでしょう。あるいは、17の目標がいずれも崇高なテーマであることから、しょせん国連のきれいごとと捉える人もいるでしょう。

どの捉え方も間違いではないのですが、それらの捉え方はSDGsのある側面だけを見ているだけとも言えます。

そんなSDGsの全体像を手っ取り早く知る方法はないのでしょうか?

あります!日本には世界に誇る表現手法、「マンガ」があるじゃないですか。

ということで、マンガでSDGsをサクッと理解できる良書4冊をご紹介します。それぞれ、異なる視点からSDGsを解説しているので、この4冊にざっと目を通すだけで、SDGs通になれること間違いなしです。

マンガで学ぶSDGs 自然環境が危ない!

タイトルマンガで学ぶSDGs 自然環境が危ない!
著者蟹江 憲史 (監修)
出版社金の星社
ページ数96ページ
価格3520円

小学生向けに書かれている、もっともオーソドックスなマンガで学ぶスタイルの解説書です。

小学生を主人公にしたマンガで、サマーキャンプでの出来事を通して、SDGsの環境問題への対策としての側面を知ることができます。

子どもたちにとっては、SDGsなんて大人がなんとかしてくれること、というイメージがあるかもしれませんが、本書では冒頭でとても重要な一文が書かれています。

「大人が取り組んでいるから安心だ」という考えは、残念ながら適切ではありません。なぜなら、未来に今の大人たちはいなくなるから。SDGsを担うのは子どもたちです。

このことを親と子どもが共有することで、大人も子どももSDGsを「自分事」として考えていく必要性を感じるでしょう。

「日本は水の豊かな国」というイメージが幻想だと思い知らされる「バーチャルウォーター」問題や、海洋汚染の一因となっているマイクロプラスチックはレジ袋だけが原因ではないことなど、大人でも知らなかった知識も身につきます。

マンガで世界を救うぞ!SDGsマンガ化計画

タイトルマンガで世界を救うぞ! SDGsマンガ化計画
著者SDGs×マンガのチカラ (編集)
出版社講談社エディトリアル
ページ数192ページ
価格1320円

こちらはマンガといっても大人向けの漫画です。著名な漫画家17人がそれぞれの個性を活かしてSDGsの17の目標をマンガで表現しています。

倉田よしみ(味いちもんめ)、山田貴敏(Dr.コトー診療所)、新谷かおる(エリア88)、平松伸二(ドーベルマン刑事)、弘兼憲史(課長 島耕作)などのベテラン漫画家が名を連ねていますので、かなり大人向きを意識しているようにも思えます。

それぞれのマンガの後には、作品内で語られた17の目標について、より詳細な数値データを使った解説ページがついていますので、単なる娯楽作品だけでは終わらない構成になっています。

コトー先生や、松田 鏡二・雪藤 洋士、島耕作がSDGs関連で活躍する作品を読めるだけでも、マンガファンには楽しい一冊です。

巻末の「数字で見る地球と世界の今」は、ベストセラー「ファクトフルネス」を彷彿とさせる資料で、「全世界の女性国会議員の割合は7%」「牛肉1kgの生産に必要な穀物の量は11kg」など、数字に基づくいろいろな事実には衝撃を受けます。

マンガでわかるSDGs

タイトルマンガでわかるSDGs
著者SDGsビジネス総合研究所 経営戦略会議 (監修)
出版社PHPエディターズ・グループ
ページ数160ページ
価格1320円

こちらは実在する会社のSDGsへの取り組みをマンガにしたセミドキュメンタリーという異色の作品です。舞台となるのは静岡にあるお茶の製造販売会社「株式会社大井川茶園」。社長の発案でSDGs推進室の室長に抜擢された総務部社員の池嶋亮子が、SDGsの「え」の字も知らない段階から試行錯誤しながら課題に取り組んで、全社にSDGsを浸透させていくというストーリーです。

この本のポイントは2つ。1つは、大企業の取り組みばかりが取り上げられがちなSDGs活動について中小企業の取り組みを紹介していること。もう1つは、SDGsを「きれいごと」ではなく利潤を追求する企業の「ビジネスツール」としての側面から紹介していることです。

たとえば「持続可能な開発」という言葉。「持続可能」というところから地球環境を持続させるというイメージが強いのですが、「将来の世代の欲求を満たしつつ現在の世代の欲求も満足させるような開発」と紹介しています。誰かが我慢をするということではなく、現在と未来双方の欲求を満たす開発は、今、この時からビジネスチャンスにつながるということです。

SDGsを「世界のための壮大な目標」と捉えると、中小企業にできることなんてない、と思いがちですが、SDGsを中小企業が経営理念とビジョンを再構築するビジネスツールとする、ということが解説されていて、ビジネス書としても役に立つ一冊になっています。

未来を変える目標 SDGsアイデアブック

タイトルマンガでわかるSDGs
著者Think the Earth
出版社紀伊国屋書店
ページ数176ページ
価格1980円

今回ご紹介している書籍はマンガを使ってSDGsを学ぶスタイルのものですが、この本だけは違います。本の冒頭にマンガが登場しますが、マンガの部分はそこだけです。でも、だからといって難しい本ではありません。

この本はSDGsの17の目標を具体的にビジネスに活かしている実例を紹介する事例集です。全ページに豊富な写真、図版、挿絵を使われているので、とても読みやすくなっています。

17の目標には、世界の「今」が数字とビジュアルでわかる図版がついていて、一目で現状を把握できるようになっています。

たとえば、「目標5 ジェンダー平等を実現しよう」のページには「ジェンダーギャップ指数」というものがレーダーチャートで掲載されています。これによると、日本のジェンダー平等性は、「教育」「保健」分野ではほぼ実現されているものの「政治」分野ではきわめて不平等であることがわかります。

さらにこの本のよいところとして、17の目標それぞれにちょっとしたクイズが出されている点。三択形式で簡単に答えられる問題が多いのですが、解答を考えることでSDGsを「自分事」として捉えられるようになっています。

主要コンテンツであるSDGs活用事例もすばらしい内容です。環境に配慮した製品開発など一般的なビジネス事例もありますが、民族舞踏でジェンダー差別を打ち破ろうとしている活動や、SNSを利用してアパレル製品の消費者と生産者をつなぐムーブメントなどは、自分たちもSDGsのために何かやれるのではないか、という気持ちを奮い起こしてくれます。

今回紹介した4冊は、マンガという親しみのあるツールを使って、気軽に読めるものばかり。しかも、それぞれが違った視点でSDGsを解説しているので、すべて読むことでSDGsの全体像をつかむことができます。

私がおススメする読む順番で紹介していますが、これぞ!と興味を持った本があればぜひ1冊だけでも読んでいただきたいと思います。

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