企業のSDGsの取り組みを簡単に知るには、企業のCMを見るのがわかりやすいです。今回の記事では、ユニークなテレビCMを作っている会社を3つ紹介して、そこから見えるSDGsへの取り組みについて解説します。3社3様のCM作りから、それぞれの企業スタイルが垣間見えるのもおもしろいです。

「大人になったらなりたいもの」1位に“会社員”!

生命保険会社である第一生命が3月17日に発表した「大人になったらなりたいもの」アンケートの調査結果によると、小学生、中学生、高校生のすべてのカテゴリーで「会社員」が第1位(男子)となったそうです。新型コロナ禍で在宅ワークとなった父親・母親が仕事をする姿を見ることで、会社員という働き方を身近に感じたからではないか、と同社では考察しています。

日本ではサラリーマンの割合が約9割を占めているので、新型コロナ禍は子どもたちが将来の働き方として「会社」というものを積極的に考えるきっかけになったとも言えるでしょう。この機会に、世の中にはどんな会社があるのかを親子で話し合うのも子どもたちの未来によいことではないでしょうか。

そんなとき、世の中の会社を知る一番身近な手段はテレビCMだと思います。テレビでは、日々さまざまなCMが流れています。その多くはストレートな商品の宣伝広告ですが、中には「ん?これはどういう意味なのかな?」と思わせるものや、「この会社、なんだかかっこいいな」と企業スタイルをイメージさせるものがあります。

そして、そこにはSDGsへの取り組みも含まれていることがあるのです。子どもの将来を託せる企業は、地球の未来を託せる企業でもあります。SDGsに積極的に取り組んでいる企業は、そんな「託せる」企業と言えます。

清水建設「インクルーシブな社会づくり」

画像: 清水建設「インクルーシブな社会づくり」

スマートフォンはすっかりくらしの中に定着し、スマホを使ったナビも日常的に使っています。それだけに、このCMは見る人の心にストレートにしみ込んできます。「この世界には多種多様な人がいる」という当たり前のことが。

CMは、アップに映し出された女性がスマホに行き先を告げるところからスタートします。音声でナビを操作する、今やおなじみの光景ですが、カメラが引いていくと盲導犬を連れていることがわかります。女性は視覚障害のある人でした。場所はラグビースタジアム。同じスタジアム内を移動する「外国人」「高齢者」「車いすの男性」が次々に映し出され、それぞれの人に最適な内容の音声ナビゲーションが流れます。

同じ場所、同じ時間に、さまざまな人がいる、という当たり前の事実をなんの違和感もなく認識できる瞬間です。

「インクルーシブな社会づくり」とは「仲間外れにしない社会づくり」のこと。SDGsが掲げる「誰一人取り残さない」という理念を目に見える形として表現した素晴らしいCMになっています。

清水建設のSDGsへの取り組み

  • 安全・安心でレジリエントな社会の実現
  • 健康・快適に暮らせるインクルーシブな社会の実現
  • 地球環境に配慮したサステナブルな社会の実現

今回紹介したCMは「健康・快適に暮らせるインクルーシブな社会の実現」への取り組みのひとつ。CMのスタジアムはイメージですが、すでに東京都日本橋室町地区でこのCMで紹介されている高精度音声ナビゲーション・システム「インクルーシブ・ナビ」のサービスを2019年10月から開始しています。清水建設が開発していく街や建物で、このCMのようなナビがどんどんと実現していくことでしょう。

清水建設ではSDGsへの取り組みとして下記の3つの大きなテーマを掲げています。

清水建設株式会社

企業警備保障「私はあなたを守る」

画像1: 企業警備保障CM:02誇り編 www.youtube.com

企業警備保障CM:02誇り編

www.youtube.com

警備会社といえば「男社会」のイメージが強いかもしれませんが、山陰地方を中心に中国地方5県で警備業を展開する企業警備保障株式会社では、「ポジティブアクション」を適用して女性警備員の雇用を積極的に行っています。

ポジティブアクションとは、簡単に言えば企業における女性の活躍を推進する活動のこと。企業警備保障では、女性だけの警備チームとして「女性警備隊(Best Ladies Security)」を2015年に発足。その女性警備隊の活動をアピールしているのがこのCMです。きりっとした表情の女性警備員が女子小学生の通学路の安全を確保しているというシンプルなシーンの中に、「街を守る」「人を守る」という警備の仕事への誇りを感じます。

このCMには女子小学生からの視点で女性警備員を見る別バージョンもあって、守る立場、守られている立場の想いを双方から見せるという心にくい仕掛けもあります。

企業安全保障のSDGsへの取り組み

企業安全保障では、CMの女性雇用促進のほか、障がい者、高齢者の雇用促進も積極的に行っています。SDGs17の目標の5番「ジェンダー平等を実現しよう」、8番「働きがいも経済成長も」を、性差、年齢差、障害の有無などの垣根を越えた雇用促進で実現している企業です。

企業警備保障

日本ガイシ「彼の名前はクロコくん」

画像: 日本ガイシ「彼の名前はクロコくん」

日本ガイシ株式会社と聞いて、すぐにどんなことをしている会社かを想像できる子どもたちはたぶんほとんどいないのではないでしょうか。「ガイシ」を「外資」と勘違いして、外国の会社と勘違いする人もいるかもしれません。

「ガイシ」を漢字で書くと「碍子」。碍子とは、電気を絶縁し、電線を支えるための器具のこと。電柱などで見かける電線を支えているあの白いやつのことです。日本ガイシは100年前からこの碍子を手掛けていて、碍子の国内シェアの9割は日本ガイシの製品というダントツの会社。

あの白い磁器みたいなのを作っている会社って地味じゃない、と子どもたちは思うでしょう。そう、日本ガイシは表では目立たないけれど、見えないところですごいことをしている「黒子(クロコ)」のような会社なのです。

磁器を英語で言えばセラミックス。日本ガイシはセラミックスの技術を使ってさまざまなすごい製品を作っているんですよ、というのがこのCMのメッセージ。

セラミックスから蓄電池ができるんですね。しかも街1つぶんの電力をまかなえるような巨大なものから、クレジットカードサイズに収まる薄くて小さなものまで、さまざまな蓄電池を日本ガイシは開発しています。電気はたくさん発電しても余ったぶんを効率よく貯められないのが課題でしたが、その解決案となる蓄電池を作っているのも、クロコ企業である日本ガイシなのです。

日本ガイシのSDGsへの取り組み

どんどんと増えていくIoTデバイス。それはさらに小型化、多様化していきます。そんなIoTデバイスの電源を確保する高耐熱・大容量・超薄型バッテリーが「EnerCera(エナセラ)」で、SDGs目標9番「産業と技術革新の基盤をつくろう」に貢献しています。

もちろん、社名の由来である「碍子」で世界中の電力供給を安定的にささえることでSDGs目標7番「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」に貢献しています。ほかにもたくさんの「クロコ」製品で持続的な開発目標に取り組んでいる先進の企業、それが日本ガイシなのです。

日本ガイシ

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