日本人でも「教育移住の先輩」がいれば安心 バンコクの日本人街にある賑やかなインター校

タイのバンコクに住む筆者が、実際に現地インターナショナルスクールの学校説明会に参加して、その様子をレポート。今回はスクンビットエリアにある「アメリカン・スクール・オブ・バンコク・スクンビット」にお邪魔しました。

アメリカン・スクール・オブ・バンコク・スクンビット

アメリカン・スクール・オブ・バンコク・スクンビット校(以下、ASB)は、バンコク・スクンビットエリア中心、49通り(Sukhumvit soi49)にあります。

学校近隣には築地市場場外を思わせる鮮魚市場(鰤や金目鯛など日本産活魚を扱うスーパー)、日本人専用外来のある大病院、日本食レストラン(寿司屋、蕎麦屋など専門店)、住宅が立ち並ぶにぎやかな日本人街エリアで、東京・中央区か港区と間違えてしまうようなところです。

それでは中に入ってみましょう。

バンコクへの教育移住を積極的に考える日本人の、最初の扉として

立地条件を反映してか、ASBに通う生徒のうち、日本人は20%(学校職員談)と、他のインター校より多いです。キンダークラスから高校まであり、スクールバス通学のほか、同エリアの住まいから徒歩で通ってくる高学年の生徒もいるそうです。

通常インター校への連絡は保護者も英語での対応が必須です。しかし、日本人にとって外国語である英語で突然やり取りをするのは、たとえ教育移住を積極的に考え活動している人でも、最初はかなりハードルが高いはずです。その点ASBであれば、日本人スタッフ(金子さん)もいるので、保護者の言葉の心配は軽減されます。

Webサイトも日本語があるので、とても便利です。いくつかのバンコクのインター校を比較検討する際には、最初にASBの情報にアクセスしてから、興味のある学校へそれぞれコンタクトをとるといいかもしれません。憧れの海外移住に向けて、学校探しを愉しむワンステップ目になり得るでしょう。

親身になって保護者と向き合うASB

今回のスクールツアーのエスコート役は、日本での在住歴がある英語ネイティヴ圏の先生でした。ご自身の日本での体験などを織り交ぜつつ、校内を回りました。先生自身が体験した「日本での当たり前」を引き合いに、保護者に生じる疑問点トピックを率先して拾ってくれます。

個人的には、こういった「自分の今までの生活圏の様子をわかって接してくれる人」、つまり文化を理解し尊重してくれる人が1人でも多いほうが、学校に対して安心感が生まれます。きっと新しく来た子どもたちに対しても、同じような対応をしてくれると思えるからです。ASBのホスピタリティの高さを感じました。

スクールツアーで「教育移住の先輩」をみつけよう

多くの日本人の保護者は、教育移住を考えるときに、生活の心配、学費などの金銭面の心配をクリアしたその次には、「自分の子どもは落ちこぼれないか?」といった勉強の心配より先に、「水が合わなくて元気をなくさないか?」を気にすると思います。

しかし環境の変化に対する感受性は人それぞれで、たとえ家族であっても未知数です。本格的な移住前に、保護者視点で学校生活他すべての要素の良し悪しを判断し、はっきりと言語化することは難しいはずです。

その点日本の教育環境を実際に体験している移住候補先の先生は、我々保護者にとっては同じ大人目線をもった「教育移住の先輩」とも言えます。見学に行ったインター校に日本在住歴のある先生がいたら、積極的に話しかけてみましょう。見学先の学校をポジティブにとらえ、意識を変えるきっかけになるかもしれません。

スポーツ場を新設中。アートの施設が充実

ASBの今年のホットトピックとしては、現在の校舎に加え、スポーツ施設を新設中、来年度完成だということです。

見学に伺った当日、朝8時からマスクなしで外のグラウンドでバスケットボールをする元気な生徒たちが見られました。しかし、PM2.5の影響があるバンコクは、現在のような比較的気温の低い季節であればこうして外でスポーツを楽しむことができますが、毎年4月以降の雨期が近くなるとそうはいきません。屋内体育場でしかスポーツができない年がほとんどです。

状況は毎年更新されるとはいえ、避けて通れない問題です。ASBのように屋内体育場が充実している学校を選ぶことは、バンコクでの学校選びでは重要なポイントです。

また、施設内には、カフェテリア、制服を販売するブティックのほか、別棟のアートを制作するための施設も充実しています。

コンテンポラリーダンスなど身体芸術を創作するためのスタジオ、楽器を演奏するためのレコーディングスタジオ、絵画を制作するためのアトリエなどが1つのセクションにまとめられ、まるで芸術系大学のキャンパスのようです。

日本語のクラスについて

ASBは日本語クラスがあるインター校ですが、原則日本人(ネイティヴ)のみでG1~G5までの生徒が履修できるそうです。40分授業が週4回あり、タイで配布されている日本語の教科書(在タイ日本大使館経由で無料配布しているもの)を使って、アメリカンスクールのカリキュラムに合わせて年度末に終了するよう、単元を区切って教えているとのことでした。「塾通いをプラスしている方も多いようです」(学校職員)との話もありました。

学校見学から入学までの流れ

今回参加したスクールツアーの後、入学試験があります。ASBの試験の内容(小・中・高)は、英語のリスニング、スピーキング、リーディング、ライティングで、試験結果はその日のうちに伝えられるということです。試験料3000THBで事前予約が必要、スクールツアーと試験を同日に行うことも可能です。くわしくは以下のサイトから学校事務局にお問い合わせください。