プログラミング学習って難しいの?事前に知っておきたい学習戦略

プログラミング学習は難しいと言われることが多く、ハードルが高いというイメージを持たれやすい分野です。難しいというイメージが先行して、始める前から諦めてしまう人もいるでしょう。

たしかに、プログラミング学習は簡単ではありませんが、最初から諦める必要もありません。なぜ難しいと言われるか、どうすれば挫折せずに学習できるか知ることが大切です。

今回は、プログラミング学習が難しいと言われる理由や、効率的な学習戦略などを解説します。

プログラミングを学ぶ前に知っておきたいこと

一般的に、プログラミング学習は難しいといわれています。難しいといわれる理由にはあらゆる要素が関係しており、複雑な背景があります。特に初心者の場合は、途中でつまずいたり挫折したりするかもしれません。

そのため、プログラミングを学ぶためには、モチベーションを維持するための動機が重要です。なんとなく興味がある程度のきっかけでは、続けられない可能性があります。プログラマーになりたい、資格を取りたいといった明確な目標を掲げることが大切です。

諦めずに学習を続けていれば、いつかは知識や技術を身に付けられる日が来ます。なるべく早く習得できるように、効率的な勉強方法や乗り越え方を理解しておきましょう。

プログラミング学習が難しいとされる理由

プログラミング学習が難しいと言われることには、具体的にどのような理由が関係しているのでしょうか。理由を知っておくことは、効果的な対策方法を考えるために大切です。

ここからは、8つの理由について詳しく解説します。

プログラミングは理系、数学というイメージ

プログラミングという言葉を聞いたとき、どのような印象を持ちますか?多くの方は、なんとなく難しそうだと感じるのではないでしょうか。このような先入観が、プログラミングは難しいと言われる理由の一つになっています。

また、プログラミングは数学が得意でなければできない、理系分野だといったイメージを抱く人も多いでしょう。たしかに理系分野ではありますが、必ずしも文系が不利だというわけではありません。文系出身のプログラマーやエンジニアも活躍しています。

先入観に加えて、プログラミングを初期段階で断念した人の意見が広まっているという理由も挙げられます。学習の途中で挫折した人が、プログラミングは難しいと感じることは不自然ではありません。しかし、その意見ばかりが広まって誤解を生んでいます。

プログラミング言語が覚えづらい

プログラミングスキルを獲得するには、プログラミング言語を習得しなければいけません。ただし、言語によって難易度や活用する分野は異なります。

しかし、学習を始める前の段階では、自分が利用する言語の種類も分かりません。JavaやC#、PHPやRubyといった、すべての種類を習得する必要があると思ってしまいます。その結果、挑戦する前から諦めてしまうことにつながります。

そこで、まずは言語の種類と用途の関係性を理解しておきましょう。学習する言語は利用目的によって選択できます。たとえば、ホームページを制作したいなら、HTMLやJavaScriptを勉強します。スマートフォンアプリを制作したい場合は、JavaもしくはSwiftを学習すれば大丈夫です。

なお、選択した言語によってできる作業の範囲が異なるため、慎重に検討する必要があります。

覚えることが多い

プログラマーを目指す人が覚えなければならないことは、言語だけではありません。そもそもの仕組みを学んだり、普段とは違う使い方の記号を覚えたりする必要があります。計算式についての勉強などもあり、実際にコードを書けるようになるまでには、膨大な量の基礎学習が待っています。基礎学習を乗り越えられるかどうかによって、その後の学習のモチベーションが左右されるでしょう。

当然、イメージしていたプログラミング学習とのギャップを感じる人もいます。早くホームページやアプリを制作したい、AIを動かしたいといった思いを抱く人がほとんどです。

ただ、基礎学習を飛ばしてスキルを身に付けることは不可能です。誰もが通らなければならない道であり、決して欠かすことはできません。

言語や計算式などを使いこなせるようになるためには時間が必要で、不必要な基礎知識は存在しないことを理解して、地道な努力を続けることが重要です。

エラーが頻発する

プログラミングにおいて、エラーは避けて通れない問題です。入力したコードにスペルミスなどがあると、エラーが発生します。

しかし、初心者の場合、エラーの原因や解決方法を見つけるまでに時間がかかります。頻発するエラーに対応しているうちに、ストレスが溜まっていらだつことは珍しくありません。解決方法が分からなければ、投げ出して挫折することも考えられます。

そこで、エラーは発生して当たり前だと意識してください。発生するたびに動揺せずに、冷静さを保つことが大切です。

その上で、原因を分析しましょう。スペルミスの主な原因としては、そもそも入力に慣れていない、キーボードの配置を覚えていないといったことが挙げられます。

思い当たる原因があれば、適宜改善してエラーを一つずつ減らしましょう。

実際に経験しないと分からないことが多い

知識や技術を習得するために、机に向かって勉強することは非常に大切です。技術を使いこなせるようになるためには、基礎知識が欠かせません。

しかし、テキストを使った勉強だけで、プログラミングができるようになるわけでもありません。実際に経験を積まなければ、いざ実践しようとしたときにうまくいかない可能性があります。インプットだけでなくアウトプットも重要な分野であるため、独学は難しいとされています。

プロとして活躍しているエンジニアでも、すべての言語や技術を理解しているわけではありません。仕事でプログラミングの作業を行うときには、多くの人がさまざまな情報を参考にしています。

したがって、一度にすべての知識の暗記を目指さずに、徐々に進めることをおすすめします。情報革新がさかんなIT業界で、終着点を探すと先が見えなくなるため、自分なりの目標を定めることが大切です。

実践する機会を探して、積極的にチャレンジする意識も持ちましょう。

英語を使用することがある

多くの人は、ドラマや映画などのシーンで、パソコンの画面に英単語が並んでいる様子を見たことがあるでしょう。そのため、プログラミングには英語が欠かせないというイメージを持たれます。英語に苦手意識がある人は、英単語を見ただけで敬遠してしまうかもしれません。

しかし、高度な英語の知識は必要ありません。初めから英語が得意であればもちろん有利ですが、使用する英単語の意味やスペルを理解しておけば十分対応できます。よく使うものは、学習を進めれば自然と覚えられるでしょう。

分からない単語が出てきても、ネットなどで調べて理解できれば問題ありません。挑戦する前に諦めることはもったいないため、英語が苦手だという理由だけで挫折しないでください。

環境構築が難しい

プログラミングを勉強するには、学習に適した環境を用意しなければなりません。最初の頃はテキストを見て学習を進めるかもしれませんが、知識を定着させるためには実践が必要です。

プログラミングに耐えられるスペックが備わったパソコンを持っていなければ、購入の検討も必要です。ソフトの購入が必要なケースもあるため、ある程度の費用がかかります。

そのため、学習環境を整えるための準備に苦労します。

準備段階で挫折しては元も子もないため、できるだけ簡単な方法を見つけましょう。初心者には、XAMPP(ザンプ)やMAMP(マンプ)の利用をおすすめします。XAMPPやMAMPを使うと、Webサーバやプログラミング言語といったソフトを一度にインストールできます。インストール方法や使用方法はさまざまなサイトで解説されているため、参考にしてください。

IT技術の変化が大きい

プログラミングの学習は初期の段階だけで終わりません。技術のアップデートが頻繁に起こるIT業界では、日々新しい知識を身に付ける姿勢が求められます。これまでには、SNSやゲーム、AIといった技術が発展してきました。あらゆる研究が続けられているIT業界では、今後も多種多様な新技術の誕生が予想されます。

知らない知識の勉強が好きな人や、新しい技術に興味がある人にとって、めまぐるしく変化するIT業界は向いているでしょう。しかし、情報がアップデートされ続けるということは、終着点がないということでもあります。いくら勉強しても、次々と知らない情報が増えていくため、好奇心旺盛なタイプでなければ途中で諦めてしまうかもしれません。

挫折しないためには、長い期間をかけて学ぶ分野であることを理解する必要があります。勉強によって基礎知識を習得するだけでなく、知識を使って実践することにも重きを置きましょう。

効率的な学習戦略 行動編

プログラミングを効率的に学習するためのポイントは、自分から行動することです。スキルを獲得したいと考えているならば努力が欠かせません。挫折しないように工夫することも大切です。

ここからは、具体的な行動を5つご紹介します。

プログラミングスクールに通う

最も効率的に学習する方法は、プログラミングスクールに通うことです。プロの講師によって基礎から丁寧に教えてもらえるため、学習に集中できます。

プログラミングではエラーが頻発しますし、慣れない言語に悪戦苦闘するでしょう。そのようなときも、講師やメンターからのアドバイスによって乗り越えられます。さらに、変な癖や誤った知識がつくことも防げます。

特に、エラーに対処する力を持っていない初期の段階は、スクールに通って着実に知識を身に付けることがおすすめです。自分で対処できる力を身に付けた後は、独学でも進められるようになります。

スクールによっては、就職や転職に関するサポートを行っています。エンジニアやプログラマーを目指す人にとって、心強い存在になるでしょう。

独学の場合は自分にあった学習方法を知る必要がある

時間や費用、居住地といった理由から、プログラミングスクールに通えない方もいるでしょう。スクールに通えない場合は、独学を選択することになります。

プログラミングを一人で学ぶことは、不可能ではありませんが困難な道のりです。独学で挑戦しようとする場合、書籍やWebサイトなどを利用しますが、まずは自分に合う教材を探すことから始める必要があります。購入した教材が分かりにくいと、再度探さなければいけません。いつまでも見つけられない場合、時間と費用を消費する可能性があります。

ネット上で公開されているブログを参考にするという選択肢も考えられますが、個人のブログに掲載されている情報がすべて正しいかどうかは分かりません。知りたい情報が載っていないといった問題も発生するでしょう。

独学でのスキル獲得を目指すなら、あらかじめ自分に合う学習方法を見つけてください。プログラミング学習はただでさえ時間がかかるため、事前の準備はなるべく早く済ませることが重要です。途中で教材を変えなくてもいいように、レビューを見たり人に聞いたりして慎重に探しましょう。

時間管理を徹底的に行う

プログラミング学習には時間がかかります。スクールに通う場合はもちろん、独学の場合はより膨大な時間が必要です。エラーが一つ発生すれば、解決するまでに数時間かかることも珍しくありません。エラーの解決だけで一日の学習時間が終わることもあり得ます。

スクールに通う場合でも独学でも、スキルの獲得には一年以上かかることを覚えておきましょう。

よって、時間を無駄にしないための行動が大切です。時間を節約するために、どの作業にどれくらいの時間がかかっているのかを明確化させてください。できれば毎日の学習時間を記録しましょう。

そうすることで改善すべき作業内容が分かります。アプリなどを活用しながら、まずは一週間の作業を記録しましょう。

検索して問題解決

学習中に疑問が生じたり悩んだりしたときに、一人で考え続けても答えは得られません。頭の中が整理できなくなって、余計に分からないことが増える可能性もあります。

少しでも問題が発生したら、とりあえず検索する癖をつけましょう。ネット上のあらゆるサイトに、様々な情報が載っています。

しかし、検索方法が間違っていると答えにたどり着けませんし、専門的すぎて理解できないサイトを見ても解決できません。

よって、検索する能力を高める必要があります。どのようなキーワードを入力すれば欲しい情報が手に入るのか、どのサイトが自分のレベルに合うのかといったことを把握してください。技術のアップデートが激しい分野のため、最新の情報を確認することもポイントです。

通常の検索方法で問題を解決できなければ、プログラミング専用の質問サイトを活用するという手もあります。専門知識を持つ人からの回答が得られるかもしれません。

PDCAサイクルを回そう

なんとなく学習を進めずに、明確な計画を立ててから行動しましょう。さらに、定期的に評価して改善することを忘れてはいけません。

プログラミング学習に限らず、目標の達成にはPDCAサイクルが重要です。

PDCAサイクルとは、計画(Plan)→Do(行動)→Check(評価)→Action(改善)の頭文字をとった言葉です。PDCAサイクルを繰り返すことで、計画的に学習を進められるといわれています。

まずは、目標達成に向けた計画を立てましょう。○月までにテキストの□ページまで終わらせる、毎日△時間勉強するなどの、具体的な内容がおすすめです。

次に、計画通りに行動します。後から評価するために、学習内容や進捗を記録することが大切です。

一定期間行動したら、記録をもとに評価します。計画通りに進められたか、目標を達成できたかといったことを確認してください。

不足している部分などがあれば、改善して再び計画を練ります。PDCAサイクルによって、徐々に学習スタイルが確立できます。

効率的な学習戦略 マインド編

挫折せずに勉強を続けるためには、精神面も意識しなければなりません。強くて柔軟な気持ちを持って、目標達成まで努力し続けましょう。

ここからは、具体的なポイントを3つご紹介します。

プログラミングを学びたい理由を明確にしよう

プログラミングを学ぶ理由や動機を明確化させることは、最も大切だといっても過言ではありません。挫折しそうなときは、初心に返って学びたいと思った理由を振り返ることがおすすめです。

たとえば、幼い頃からプログラマーになりたかった、エンジニアとして就職したいといった夢を持っている人は少なくないでしょう。自力でホームページやアプリを作ってみたいといった思いを抱いている人もいます。

辛いときは、知識を身に付けたいと思ったきっかけを思い出して、乗り越える活力に変えてください。

理由を明確化することで、詳細な目標を立てやすくなるというメリットもあります。習得すべき言語を絞り込みやすいですし、学習時間の目安や計画を立てやすくなります。

絶対にプログラマーになるといった漠然とした目標ではなく、一定期間内にマスターする項目などを決めておくことで、高いモチベーションをキープできるでしょう。

仲間を作ろう

プログラミング学習はプログラムと自分の孤独な戦いです。スクールに通っている場合は、同じ教室で学んでいる人たちと仲良くなれるかもしれません。しかし、独学の場合は一人で勉強することになります。分からないことを教え合ったり、気軽に悩みを相談したりする相手がいません。ライバルとなるような存在もいないため、単調な毎日だと感じる可能性があります。

できれば仲間をつくることをおすすめします。プログラミングを学習している人たちが参加するコミュニティなどを利用してみましょう。自分よりも長く勉強している人からは、アドバイスがもらえるかもしれません。同じ時期に始めた人がいれば、切磋琢磨しながら一緒に頑張ろうと思えます。

コミュニティへの参加が難しいなら、SNSを活用してみてはいかがでしょうか。SNSで検索し、自分と同じように学習している人とコミュニケーションをとりましょう。情報交換や悩みの共有ができます。

嫌なことは習慣化する

いくら明確な目標やあって悩みを共有できる仲間がいても、勉強が嫌になることや飽きることはあります。ほとんどの人は、モチベーションが低下した経験を持っているのではないでしょうか。

勉強したくないといった負の感情に流されそうになる場合は、習慣化することが大切です。歯を磨く、お風呂に入るといった行動と同じく、毎日当たり前に行えるように工夫しましょう。

たとえば、勉強を始める時間と内容を決めておきましょう。7時からは前日の復習をして、8時から10時までは新しい知識を定着させる。このように決めて毎日実践していれば、自然と習慣化します。

しかし、どうしてもやる気がでなくて行動できない日もあるでしょう。スマートフォンを触ったりしてしまう場合は、アラームをかけてみてください。毎日7時にアラームが鳴るようにセットしておけば、他のことに集中して学習の開始時間が遅れるという失敗を防げます。

挫折しそうになったときは、毎日コツコツと続けることが成功への近道だということを思い出してください。

おすすめのWebサイトを紹介

書籍やスクールの教材を使った勉強に飽きたときは、プログラミングが学べるWebサイトを活用しましょう。ゲームのような雰囲気で学べるため、初心者の方には特にぴったりです。

ここからは、おすすめのサイトを2つご紹介します。

初心者にもおすすめProgate(プロゲート)

Progateは、プログラミングについて学べる人気のサイトです。100ヶ国以上で、200万人を超えるユーザーが利用しています。特に初心者におすすめのサイトであり、プログラミング学習の入門として最適です。

Progateの魅力は、分かりやすいスライドを見ながら勉強できることです。イラストが多用されているため、視覚的にも理解しやすいでしょう。

また、スライドで学ぶだけでなくアウトプットも可能です。答え合わせもできるため、間違えたまま覚えてしまう心配もありません。

基礎レベルの18個のレッスンは無料で受けられます。84個あるすべてのレッスンを受けたい場合は、月額1,078円(税込)のプラスプランも利用できます。

PyQ(パイキュー)

PyQは、Pythonという言語を習得するためのサイトです。Pythonを使ってプログラミングを行いたいと考えている方は、活用してみてください。

PyQを使うと、さまざまな項目の問題に挑戦できます。初心者向けの問題だけでなく、ある程度知識を身に付けた人向けの問題もそろっています。画面上で実際にコードを書けるため、実践的な学習にぴったりです。90日間での基本知識の習得を目指して、1,000問以上ある課題をこなしましょう。

個人ライトプランは月額3,040円(税込)、個人スタンダードプランは月額8,130円(税込)です。スタンダードプランでは、過去に投稿された質問を見たり、プロに質問したりできます。

これでプログラミングを学べる

プログラミングは難しいといわれますが、これからプログラミング学習を始める方は、必要以上に怖がらないようにしてください。数学や英語が得意でなければ挑戦できない、すべての言語を暗記しなければいけないといった先入観を持たないことが大切です。

スクールに通う場合も独学で進める場合も、いろいろな工夫を行って挫折しないことを心がけましょう。コツコツと続けていれば、いつか習得して技術を使いこなせるようになります。