アプリ開発を独学で達成する方法を解説|初心者でも挫折せずにできる!

プログラミングを独学で身につけてアプリを開発してみたいけど、何からすればいいのか分からない、どのような環境を整えたらいいのか分からないと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、独学でアプリ開発をする方法や期間、メリットについて紹介します。

独学でアプリ開発はできる

アプリは初心者でも独学で開発できます。しかし、独学でアプリを開発する場合には、学習習慣を作ることが困難、開発環境の構築といった技術的な質問をする相手がいない、モチベーションが維持できないといった問題点が存在します。アプリ開発の難易度は高いため、事前に計画を立てて学習に取り組み、問題点乗り越える根気と覚悟が必要です。

求められる最低条件

アプリを開発するために最低限必要となる知識はプログラミング言語であるHTMLとCSSです。プログラミング言語と聞くと難しそうだと感じてしまうかもしれませんが、学習時間さえ確保できれば比較的簡単に習得できます。

また、アプリ開発者用のアカウントを登録しなければなりません。詳細は後述しますが、iOSアプリの場合はApple Developer Programに、Androidアプリの場合はGoogle Playデベロッパーにアカウントを作成します。アカウントがなければアプリを配布できません。なお、Webアプリに関してはアプリ開発者用のアカウントを登録しなくても配布できます。

また、目的に応じたスペックを備えたパソコンが必要です。CPUはCore i5以上、メモリは8GB 以上、ストレージ256GB 以上 (SSD)のパソコンが推奨されています。特に、iOSアプリを含むApple製品向けのアプリを開発する場合、AppleのXcodeという開発環境を使うためにMacbookが必要です。

独学でアプリが完成するまでの期間

どのようなプログラムを作成したいのかによって大きく変動しますが、アプリ開発を独学でマスターするまでにかかる期間は200時間から300時間が目安です。

また、開発開始時点のスキルにも左右されるため、200時間で簡単なアプリの作成ができる場合もあれば、400時間以上の学習時間でも足りない場合もあります。

プログラミングの知識や経験値、開発するアプリの規模などを考慮した上で計画を立てましょう。

開発期間を短縮するポイント

シェアされているプログラムを積極的に流用することで、ソースコードを省略でき開発の難易度を下げることができます。アプリ開発は初めからすべて一人でプログラミングしようとすると膨大な手間と時間がかかるでしょう。プログラミング業界は技術をシェアする文化があるため、すでに完成された効率的なプログラミングが公開されています。

プログラミングを流用する方法は「ライブラリ」「フレームワーク」「API」の3つの仕組みがあります。ここからは、3つの技術について詳しく説明します。

ライブラリを活用する

ライブラリとはアプリ開発などを行う上で汎用的に使うプログラムだけをまとめ、そのソースコードを活用できる仕組みです。

ライブラリを活用することによりプログラムを書く手間が省け、すべて自作するより動作も軽くなります。結果、アプリの実装スピードを向上させることができます。

また、ライブラリ単体ではプログラムとして作動せず、プログラムが羅列されているだけです。つまり、目的に合ったライブラリを探し出し、自分が書いているコードに組み込むことで動かすことができます。提供方法はソースコードやオブジェクトコード、専用の形式とライブラリによってさまざまです。

フレームワークを活用する

フレームワークとはアプリを開発する上での土台となるシステムで、全体の流れがある程度定められている開発ツールです。フレームに則って仕事(ワーク)をすることから、フレームワークといいます。

アプリを作る時、初めからすべて一人でプログラミングすると膨大な量のコードを書かなくてはならないため、かなりの時間がかかってしまいます。しかし、フレームワークを使いこなせれば経験が浅くても効率よくプログラム作成が可能です。

大規模開発で用いられることが多く、フレームワークはPHPやJavaScript、Rubyなどのプログラミング言語で用意されています。

APIを利用する

APIとはApplication Programming Interfaceの略称です。プログラミングによって外部のアプリケーションのプログラムと連携させ、公開されているプログラムの一部を流用する技術です。

APIを利用すると機能性が拡張されたアプリケーションを開発できるようになり、作業時間短縮とクオリティ向上につながります。

現在最も利用されているAPIが「WebAPI」です。たとえば、Googleなどの企業がAPIを公開しております。具体的にはGoogleの提供するGoogleMapのAPIを利用すると、自宅からの最寄り駅や目的地までのルートなどが一覧で取得できたり、提供されている機能を読み込んだりすることが可能です。

独学でアプリ開発をするメリット

独学でアプリの開発をするメリットには「実績としてアピールできる」「収入アップにつながる」「フリーランスへの道が開ける」の3つが挙げられます。

ここからは、それぞれの独学でアプリの開発をするメリットについて紹介します。

実績としてアピールできる

独学でアプリ開発をしたという実績は転職や就職の時に有力な武器となります。アプリ開発を独学で行う場合、開発だけではなく企画や設計、マーケテイングなども1人で行う必要があります。そのため、ビジネス全般の理解もある人材として重宝されるでしょう。

また、アプリを開発して商品を作り上げてマーケテイング活動を行うというビジネスの流れを体験することで視野が広がるため、Webデザイナーやディレクターを目指すことも可能です。

活躍の場が広がり収入アップにつながる

エンジニアとしての評価が上がることで信頼度にも影響し、給料に反映されることがあります。転職する予定がなくてもアプリ開発が社内評価につながれば給与アップも期待できます。

現在、他の職種で働いている場合でも、平均年収の高いエンジニアに転向することができるかもしれません。また、アプリ開発の技術があれば副業の選択肢が広がり、新しい活躍の場が広がることも期待できます。

フリーランスへの道が開ける

アプリ開発などの業種は人材不足のため、経験が浅くてもプロジェクトに参加できます。全くの未経験者では開発に携わることは難しいですが、開発をした実務経験があれば採用されやすくなるため、フリーランスとしての第一歩を踏み出すこともできます。

ただし、アプリ開発の技術だけではフリーランスとして一人前ではありません。プロジェクトを円滑にこなすために、メンバーとのコミュニケーション力も求められます。

Webアプリを独学で開発したい方

Webアプリはデベロッパー登録する必要がありません。レンタルサーバやクラウドサーバなどに設置するだけで配布やインストールができるようになります。

Webアプリのプログラムはサーバで一元管理され、バージョンアップやバグの修正版をすぐに更新できるため、利用者も逐一アップデートする必要がないというメリットがあります。また、Webアプリの場合にはスマートフォンアプリのような審査がないため、自分の狙ったタイミングでのリリースが可能です。

それでは、Webアプリの作業手順を以下で紹介します。

必要となるプログラミング言語

Webアプリ開発に使うプログラミング言語はさまざまな種類があり、使われるシーンによっても変わります。主流はJava、Ruby、PHPですが、データ解析や機械学習を行いたい場合はPythonがよく使われます。

目的や要求される仕様によって使用する言語は変わり、小規模から中規模のアプリ開発にはPHPやRuby、中規模から大規模のアプリ開発では安定性を考慮してJavaが良く使われます。

おすすめの統合開発環境(IDE)

従来のWebアプリ開発方法は、デバッガやコンパイラなど目的別に複数のソフトを使い分ける必要がありました。デバッガはプログラムの欠陥(バグ)を発見・修正するソフトです。コンパイラはコンピュータが解釈・実行できるように形式を変換するソフトです。しかし、現在ではデバッガやコンパイラなどの機能をひとつにまとめた「IDE」という統合開発環境が使われています。つまり、IDEさえ導入すれば開発環境が整うということです。

たとえば、Windowsの開発環境として長年使われているVisual Studioは、Windows向けのアプリ開発の統合開発環境としてリリースされたソフトです。IDEはさまざまな種類があるため、開発に使用するプログラミング言語に合わせてIDEを選びましょう。

Webアプリ完成までの流れ

Webアプリ完成までには「企画およびワイヤーフレームの設計」「開発」「Webアプリを公開する」という流れがあります。

ここからは、それぞれの工程について詳しく紹介します。

企画およびワイヤーフレームの設計

誰のためのどのようなアプリを作るのか企画します。初めてWebアプリの開発をする場合、なるべくシンプルな機能のWebアプリを開発することがおすすめです。

企画が決まったら開発に必要なページをまとめ、各ページのリンクやボタンの配置などを詳細に設計するためにワイヤーフレームを設計しましょう。

データベースが必要な場合は、データベースの全体像も設計して書き出します。

開発

タスク手順を詳細に計画した後、企画の目的にあったプログラミング言語と開発環境を選び、開発を始めましょう。効率的に作業を進めるには開発ツールを利用する方法が一般的です。特によく利用されている開発ツールはバージョン管理システムです。バージョン管理システムとはファイルの変更履歴を「誰が」「いつ」「何を」といった観点から記録するシステムです。

アプリの品質を向上させるにはテストをしなければなりませんが、テストにはさまざまな手順があり時間がかかります。

適切で効果的なアプリの開発するためには、事前に設計された内容が問題なく実装出来ているのかテストするため、どのようなツールを使用するか設計しておきましょう。

Webアプリを公開する

Webアプリを公開するためにドメインとサーバを準備します。

サーバは1人で立ち上げる方法と、レンタルサーバを利用する方法があります。初心者は構築の専門知識がいらないレンタルサーバがおすすめです。

また、AWSやGCS、HerokuなどのPaaS(プラットフォーム)を利用すれば、簡単に公開できます。

iOSアプリを独学で開発したい方

iOSアプリを開発するメリットはiPhoneの普及率とアプリの利用率が高いことです。また、iOSを搭載した端末はAppleから販売されているiPhoneとiPadに限られるため、検証する端末が少なくて済み、開発のコストを抑えられることもメリットです。

必要となるプログラミング言語

iOSのプログラミング言語には「Objective-C」と「Swift」があります。

Objective-CはC言語をベースにオブジェクト指向機能を持たせたプログラミング言語です。利用される場面はiOS向けのアプリケーションやシステムに限られ、WindowsOSでの開発は困難です。

SwiftはAppleが開発した公式標準開発プログラミング言語で、未経験の方でも習得難易度が低いため、人気のある言語のひとつです。また、処理速度がObjective-Cに比べると2.6倍も速く、Windowsでも利用できるため、iOSのプログラミング言語にはSwiftがおすすめです。

おすすめの統合開発環境

統合開発環境は「Eclipse」「Xcode」「Android Studio」「Visual Studio」など多数リリースされています。また、統合開発環境はそれぞれOSや動作環境が異なり、どのようなアプリを開発したいかによって変わります。iOS用のアプリの開発にはAppleが無料で提供しているXcodeがおすすめです。

Apple IDさえ取得すればMac App Storeからダウンロードできるため、誰でもアプリの開発を始めることができます。

iOSアプリ完成までの流れ

iOSアプリ完成までには「企画および設計」「開発」「完成から公開まで」という流れがあります。

ここからは、それぞれの工程について詳しく紹介します。

企画および設計

どのようなユーザーにどのようなアプリを作るのかというアプリの企画を決定し、ターゲットユーザーと目的を明確にします。

すでに似たようなアプリがある場合、どのように差別化を図るのかも検討する必要があります。また「App Store審査ガイドライン」に沿ったアプリでなければApp Storeに出せないため、企画の段階でガイドラインを遵守しましょう。

特に、アプリ内課金を導入すると審査がいっそう厳しくなります。

開発

iOSアプリは審査が厳しいため、バグや未完成要素がないかテストを行い、ストアに表示するアプリの説明文が抜けていないかもチェックします。

アプリが完成していても審査に通らないと公開することができないため、不具合のチェックや動作確認は重要です。

デザインに関して特にこだわりがなければ、iOSのメールや設定画面などiOSヒューマンインターフェースガイドラインに沿ったデザインにしましょう。

UI(サイトデザインや文字フォント、機能などユーザーとかかわる部分)を大きくカスタムした場合、特定バージョンでは動作しなかったり、クラッシュを起こしたりする可能性があります。

完成から公開まで

アプリが完成したらiOS Developerにアカウントを登録・申請して審査を受けましょう。

Appleの審査基準に引っかかり審査が通らなかったアプリは公開ができません。アプリをアップロードして申請する前にしっかりとテストを行いましょう。

審査を通過し承認されると公開されます。

審査結果が出るまでには1週間から数週間程度かかります。

Androidアプリを独学で開発したい方

端末が豊富なAndroidは選択肢が多いこともあり、日本でのシェアが高まっています。

iOSアプリとは異なりdocomoやau、softbankなどのキャリア課金が可能で、利便性が高い決済方法であることもシェア率が高まった理由でしょう。

それでは、Androidアプリの作業手順を以下で紹介します。

必要となるプログラミング言語

Androidのアプリ開発のプログラミング言語はAndroidアプリの公式の開発言語Kotlinが推奨されています。

KotlinはJava言語との互換性があり、簡潔にソースコードを書けるような言語仕様が取り入れられています。ソースコードにおいてもKotlinからJavaを呼ぶことができるため、既存のシステムを活かした開発が可能です。

おすすめの統合開発環境(IDE)

Androidアプリの開発には公式の開発ツールAndroid Studioがおすすめです。

Android StudioはWindows版やMac版、Linux版が用意されており、好きなOS上で開発できる開発ツールです。アプリにおいてソースコードの作成から、インストールできる形式の変換作業まで一括して行うことができます。以前はEclipsとADTというツールを使って開発されていましたが、同じ機能で統合開発環境を実現できるようになったAndroid Studioに完全移行しています。

アプリ完成までの流れ

Webアプリ完成までには「企画および設計」「開発」「公開」という流れがあります。

ここからは、それぞれの工程について詳しく紹介します。

企画および設計

どのようなアプリを作るか決めます。

Androidアプリの開発で最も重要な工程は、GooglePlayStoreへアプリを提出し審査を通過することです。

時間をかけて作ったアプリだとしても審査に通らなければ公開することが出来ません。

Androidの場合はiOSアプリに比べると審査は厳しくありません。しかし、アプリがリリースされてから審査が行われるため、何か問題があった際には急にアプリの公開が停止されます。

開発

どのようなアプリを作るか決まれば実際にAndroid Studioを使って開発を進めます。

開発が完了したからといってすぐにリリースできるわけではなく、アプリがきちんと作動するのか、バグがないかチェックする「テスト」というフェーズが必要です。

Androidの端末を持っていれば、その端末に開発したアプリをインストールしてチェックすることができて便利ですが、端末を持っていなくてもエミュレーターを用いてテストできます。エミュレーターとは仕様が異なるソフトやハードでも模擬実装できるものです。

公開

アプリの開発が完了したら、いよいよGoogle Playで公開です。

Google PlayでアプリをリリースするにはGoogleデベロッパーアカウントを作成(有料)する必要があります

パッケージに署名したファイルを準備し、Google Playにアプリケーションを登録すればリリース完了です。

独学でアプリ開発を達成するためのアドバイス

独学でアプリ開発を達成するためには「シンプルなアプリから挑戦する」「エラーが出ても腹を立てない」「プログラミングQ&Aサイトを活用する」「学習を怠らない」などのポイントがあります。

ここからは、それぞれについて詳しく紹介します。

シンプルなアプリから挑戦する

アプリの開発を達成するためには初めから複雑で大規模なアプリを作ろうとせずシンプルなアプリから挑戦することが大切です。

複雑なアプリを作ろうとすると、挫折してしまう可能性が高くなります。

当面はアプリを開発して完成させることを目標にし、公開までの流れを把握するためにシンプルなアプリの開発から始めましょう。

エラーが出ても腹を立てない

アプリの開発にはスペルミスや大文字か小文字の違いなどのエラーやバグはつきものです。エラーやバグが発生した際、イライラしてしまわずにソースコードを確認したり、エラー文を検索したりして解決方法を模索しましょう。1人で調べて解決すると自信や上達につながります。

プログラミングQ&Aサイトを活用する

エラーやバグの発生時、ソースコードの確認やエラー文の検索をしても、解決できないこともあります。手段がわからず困った時には質問サイトを利用してみましょう。

それでもアプリ開発の独学に挫折しそうなときは、プログラミングスクールの利用も検討しましょう。プログラミングスクールに通っていれば、メンターや講師に質問することですぐに問題が解決できます。

学習を怠らない

アプリの開発自体も実践的勉強ですが基礎学習も怠らず、学習時間を毎日確保して取り組むことが大切です。エラーやバグで行き詰ってしまう原因に基本的な知識の欠如もあります。独学を1日でもサボってしまうと、それをきっかけにサボリ癖がついてしまう可能性もあります。1日10分でもプログラミングに触れる時間を作って基礎学習にも時間をあてるようにしましょう。

書籍を参考にする

Webアプリ、Androidアプリ、iOSアプリそれぞれでアプリ開発に関連する書籍は多数出版されています。ただ、問題を的確に解決してくれる本と出会うことは難しいかもしれません。しかし、低コストで手軽に学習を始めることができるようにメリットもあります。

学習サイトを活用する

独学でアプリ開発を達成するために、プログラミング学習サービスを活用してみましょう。動画や実践に近い形で学べる学習サイトがたくさんあります。初心者のうちはまず無料のサイトから始めてみて、もっと学びたいと感じた場合に有料サービスを検討してみましょう。

プログラミングスクールに通う

独学でのアプリ開発の難点は勘違いして覚えた知識が修正されないことにあります。分かったつもりでいた箇所が実は勘違いだったこともあり、1人ではなかなか気づくことができません。プログラミングスクールは費用がかかるものの、間違って覚えた知識の修正やアプリの開発中に起きた問題に対して的確な回答を得ることができます。

アプリ開発ができれば自信につながる

独学でアプリの開発ができれば自信につながるばかりではなく、実績を得ることで就職や転職で有利に働きます。また、フリーランスで副業をしたり、収入がアップしたりとメリットがたくさんあります。

しかし、アプリの開発をするには時間を確保して計画的に学習しなければなりません。初心者の内は複雑なアプリではなく、できるだけシンプルなアプリを開発し、企画から公開までの流れを把握する所から始めましょう。