日商プログラミング検定とは?レベルや学習方法を解説

近年、プログラミングを学ぶ人が増えています。小学校からプログラミング学習が必修化され、プログラミング技術習得の需要が高まっています。普段からプログラミングを学習している方なら、知識や技術のレベルを確かめたいと思うかもしれません。検定に挑戦して客観的な評価を得たい場合は、日商プログラミング検定を受けることをおすすめします。

そこで、日商プログラミング検定の概要や4つのレベル、学習方法などを解説します。

日商プログラミング検定について

日商プログラミング検定はプログラミングスキル習得の支援を目的とした検定試験です。日本商工会議所によって2019年に創設されました。

その背景にはITスキルの需要増加やITスキルを持つ人材の不足があります。ITが身近な存在になっている現代において、プログラミングスキルは非常に需要が高まっています。

日商プログラミング検定の受験資格は特に定められておらず、申し込みを行えば誰でも受験可能です。

試験を受けるまでの流れ

ここからは、日商プログラミング検定の流れを解説します。受験を検討している方は以下の順序で試験を受けてください。

①利用できる試験会場があるか確認する

日商プログラミング検定を受けるためには、全国の試験会場に行く必要があります。まずは、ホームページで最寄りの試験会場を確認してください。

主にパソコン教室や商工会議所、専門学校などに会場が設置されています。

②利用する試験会場に申し込む

利用する試験会場に直接申し込みます。なお、試験日や受験料の支払い方法、申込期限などは会場によって異なるため、直接確認しましょう。

③会場に行って試験を受ける

当日会場に行き、試験を受けます。

④結果を確認する

試験の結果は試験終了後すぐに確認できます。合格した場合はデジタル合格証を受け取るため、画面に表示される二次元コードを読み込んでください。

なお、採点基準や解答などは公開されないため注意しましょう。

合格後、1ヶ月以内に合格証書を受け取ることができます。

日商プログラミング検定の4つのレベル

日商プログラミング検定には4つのレベルがあります。どのレベルからでも受験できるため、自分の能力や学んでいる言語に合わせて選んでください。

ここからは、各レベルの合格基準や受験料などを解説します。

①初心者向けのENTRY

小中学生でも受験できる初心者向けのレベルです。プログラミング教室に通っている子どもやプログラミングを学び始めた人におすすめです。

Scratchで問題を30分間で解きます。試験範囲は値や条件分岐、配列やネットリテラシーなどの13項目です。

合格するには知識科目で70点以上である必要があります。

受験料は3,300円(税込)です。

②基本知識を持つ人向けのBASIC

基本的なプログラミング知識をみにつけている人に向いているレベルです。出題されるレベルの問題を理解できれば、プログラミングに関する素養があることを証明できます。

言語は問わない問題が出題され、試験時間は40分間です。試験範囲はコンピュータの仕組みやソフトウェア、流れ図や情報モラルなどの8項目です。

合格するためには知識科目で70点以上でなければなりません。

受験料は4,400円(税込)です。

③企業で活躍できるスキルを持つ人向けのSTANDARD

高校や大学といった学校でプログラミングを学習した人に適したレベルです。合格すれば、企業で活躍できるスキルであることを証明できます。

言語はJava・C言語・VBA・Pythonの4種類。30分間の知識問題と30分間の実技問題で構成されています。出題範囲は各言語によって異なる6~7項目です。

合格するには知識科目で70点以上、そして実技科目を完答することが求められます。

受験料は5,500円(税込)です。

④プログラマーとして活躍できる人向けのEXPERT

プログラマーとして働ける知識を持った人に適したレベルです。

言語はJava・C言語、VBA・Pythonの4種類です。40分間の知識問題と、40分間の実技問題によって合否が判断されます。出題範囲は各言語によって異なる6~8項目です。

合格するには知識科目で70点以上且つ、実技科目を完答しなければなりません。

受験料は6,600円(税込)です。

日商プログラミング検定の特長

日商プログラミング検定は4つのレベルに分かれており、社会人だけでなく小学生からでも受験できます。将来的にIT系の職業に就きたい場合はもちろん、どのような仕事でも基礎的なプログラミングスキルやネットリテラシーは役立ちます。

実力を客観的に知ることでモチベーションのアップにもつながるでしょう。

また、STANDARDやEXPERTでは実技試験が行われます。知識だけでなく実際に役立つスキルを持っているかどうか確認できます。自分のプログラミングスキルを試すいい機会になるでしょう。

日本全国の試験会場で受験できることも日商プログラミング検定の特長です。パソコン教室や商工会議所などが会場になっており、都市部だけでなく地方でも試験を受けることができます。

日商プログラミング検定はどのように学習する?

日商プログラミング検定を受けるために独学で学習しようと考える方もいるでしょう。ここからは、日商プログラミング検定の学習方法をご紹介します。

サンプル問題を参考にする

日商プログラミング検定のホームページにはサンプル問題が掲載されています。レベル別に問題の一部をPDFでダウンロードできるため、積極的に活用しましょう。

なお、サンプル問題について問い合わせることはできません。

関連書籍を利用する

公式ホームページではENTRY・BASIC・STANDARDの関連書籍が紹介されています。各レベルや言語ごとの書籍が出版されているため、学習の助けになるでしょう。

また、BASICを受験予定の人や、プログラミング学習に興味がある人に向けたeラーニングの基礎講座も開講されています。

基礎講座といっても現役の大学教授や講師による本格的な講義です。1本あたり15分までの講義動画を見ることで、忙しい方でも通学や通勤時間を活用してプログラミングの基本的な知識を学ぶことができます。教材は完全オリジナルで、保存や印刷ができます。

受講料は一般が19,800円(税込)、学生が16,500円(税込)です。

受験する際に気をつけること

日商プログラミング検定を受検するにあたって気をつけるべきことがいくつかあります。日商プログラミング検定は自宅のパソコンで受験できません。商工会議所によって認定を受けた試験会場に行く必要があります。

また、一度申し込むと試験日の変更や受験料の返還はできません。必ずスケジュールを確認した上で申し込みましょう。

試験当日には運転免許証や社員証、学生証など身分証明書が必要です。忘れずに持参してください。

なお、筆記用具は持ち込めません。試験中のメモや電卓の使用も禁止されています。

合格後に送付される合格証書は再発行できないため、大切に保管しましょう。

日商プログラミング検定で実力を試そう

日商プログラミング検定は申し込んで受験料を納めれば誰でも受けることができる検定試験です。どのレベルからでも受験できるため、いつでも気軽に挑戦できます。

自分が持つ知識や技術のレベルを確かめたい場合は、積極的に活用してください。STANDARDとEXPERTは実技科目が実施されるため、より実務に近いスキルを保有する証明にもなります。

学習にはサンプル問題や関連書籍、eラーニング講座などを利用しましょう。検定に合格するという目標があれば、モチベーションを保ちやすくなり、プログラミング学習も挫折せずに取り組むことができます。