子どもが作曲したいと言い出したら、PCやスマホよりもゲーム機がオススメ。そのわけは?【KORG Gadget for Nintendo Switch講座】

前回お子さんに、コンピューターを使った作曲をオススメしましたが、PCでもスマートフォンでもタブレットでもなく、あえてNintendo Switchで作曲をオススメするのにはわけがあります。

  • Nintendo Switchで作曲する3つのメリット
  • インターフェイスが音楽を変える
  • EDMプロデューサーは高収入!?

これまでの【KORG Gadget for Nintendo Switch講座】はこちら

Nintendo Switchで作曲する3つのメリット

1.邪魔されない

無視すればいいという人もいるが……

メールやSNSといったさまざまなアプリからの、作曲にはまったく必要としない通知、通知、通知。

ゲーム機にはこのような通知はやってきません。制作環境がまったく邪魔されないというのは、この情報過多な現代において、とても貴重で素晴らしいことです。

これに加えて、作業中に同じ画面上でブラウザーを開け、なんとなくネットをだらだらとさまよってしまうこともありません。

2.ゲームコントローラ

ゲームだけではもったいない Joy-Con(Switch用コントローラ)の操作感

ボタンに指をおいてすぐに押せるように待機できる。ボタンを押したらすぐに反応する。手元を見ないで操作できる……タッチ操作で感じるストレスも、ゲームコントローラでは皆無です。また画面上で確認したい、今まさに操作している箇所が、自分の(想像以上に太い)指で見えないということもありません。

この特徴は特に音や音楽を作るときにとても重要です。そして操作可能な場所に確実にカーソルが動いてくれるので、マウスのポインタ操作が苦手なお子さんでも快適に操作できます。

3.いつも問題なく起動する

ソフト購入後すぐに起動し音を鳴らせます。パソコンのように、他のソフトやドライバ、設定など、各自の環境にまったく依存しません。昨日まで問題なく使っていたのに、今日別のアプリを入れたら音が鳴らなくなった……ということもありませんし、OSのバージョンアップでソフトの有償バージョンアップを余儀なくされた……ということもありません。

インターフェイスが音楽を変える

ゲーム機なので当然です。当然な話なのですが、制作環境としてこれらのメリットは本当に素晴らしい。そして、ゲームの没入感の強さの理由には、ゲーム機それ自体の特徴に依るところも大きいのではと、PC、スマートフォン、タブレット、と経験しまさに一周回って実感しています。ゲームに没頭させる素晴らしい環境を、ものづくりに生かさない手はありません。

ところで、この「2.ゲームコントローラ」には、もうひとつの思いが込められています。たとえばピアノで作る曲とギターで作る曲は、それぞれの楽器に少なからず影響されています。同じく鍵盤から入力して作る曲と、マウスで直接入力する曲、タッチ操作で入力する曲は、それぞれの入力形態に確実に方向づけられます。まさに、インターフェイスが音楽を変える、といったような。

まったく鍵盤を使わず作曲する人も増えている

既存の曲をコピーするような「答え」がある場合には、実感されにくい傾向ですが、ゼロからの曲作り、つまり「正解がない」場合は、予想以上に強く依存します。

これは、テクノロジーの進化が新しい音楽ジャンルを生み出すことにも似ています。コンピューターでしか演奏できないフレーズやリズム、音作りが、新しい音楽を作り出していくのです。ハウス、ヒップホップ、テクノ、ドラムンベース、ダブステップ……いまだなお世界的に人気のあるEDMも、新しいテクノロジーがなければ生まれませんでした。

その意味で、音楽制作においては新しい入力形態、インターフェイスである「ゲームコントローラ」を子どもたちが自由に操り、まさにマリオカートやスプラトゥーン、フォートナイトに夢中で遊ぶかのごとく、新しいジャンルの音楽を生み出していくことに可能性を感じています。

まさにゲームで世界を席巻した日本から、そのゲーム機で作った新しい音楽が生まれ、世界を驚かせてくれるのではないかと。

新しい人たちが新しい方法で作る新しい音楽!

EDMプロデューサーは高収入!?

でもねえ、うちの子が新しい音楽を作ったとしても……?

それでは急に下世話な話を。親同士の会話で「うちの子にプロサッカー選手にでもなってもらって悠々自適な老後を」的な話って出てきますよね?

実はコンピューターで作曲をするEDM(Electronic Dance Music、エレクトロニック・ダンス・ミュージック)プロデューサーの世界収入ランキング1位の人は、スポーツ選手世界収入ランキング30位以内に入るぐらい稼いでいます。そして、ランキングに入るような有名プロデューサーたちは、10代の早い時期に作曲をはじめています。

そんな意味でもお子さんにオススメなのです!

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